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あさかぜさんは見た

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12/07

Mon

2009

失念したが、エスキモーの知恵で、完全に凍傷になった手を氷にすりつけ、その摩擦熱で凍傷を軽減させるというのをどこかで見たことがある。

実際雪の中に入れておいたアイスクリームは少し溶けかかる。
摂氏0度以下にはならないからだ。
しかしあたたかい手を入れておくにはあまりにも冷たすぎる。

これと同じように、冷え切った心に急激なあたたかさを向けることは、その心が拒否反応を起こすことがある。
人のあたたかさが信じられず、自分の冷たさとの差を感じ、心に急激な負担がかかる。
だからといって冷たくすればことがすむのかと言えばそうではない。

冷たい心には、優しくされればされるほど、「差」を意識して、あたかも自分が周囲の温度を冷やしているかのような気持ちになる。
「差」を意識して、自分がいなくなったほうがという発想にもなるだろう。

ここ一ヶ月以上、色々なことを考えていた。
そして、つくづく無力だなと感じていた。
今はだいぶ心も落ち着いて平静を取り戻しつつあり、傷が落ち着くと同時に新しい目も開いてきた。
人に干渉し、その未来を変えていこうなどとは傲慢な発想ではある。
ただ、ほんの少しだけ、支えになれば、今は支えにならなくても、未来の役に立てればと、厳しいことも、そうじゃないことも伝えてきた。
人を拒絶したくなった時、その人にはどんな言葉も通じない。
どんなあたたかな言葉だって、その影に「裏切りの気配」を意識しておびえてしまう。
そうじゃなくても、自分がいるからこんなことになっているのだと、周囲のすべてのことを意識して背負い込もうとしてしまう。
そしていなくなったほうがいいのだと。
凍りついた心を溶かしていくのは容易なことではない。

正直、どう書いていいか悩んでいる。
何時間も悩んで書いている。
心を閉ざした人に対して、自分はどれだけ無力なのかを実感している。
どうしたらいいのか、自分は言葉を扱う人間なのに、言葉は風にも値しないほど存在感も意味も失うなんて。

ただ、一言伝えたいのなら、願うのなら、

「どうか、自分を許してやってほしい」

もう充分すぎるほど自分を責めた。
充分すぎるほど人を恨んだ。
あなたに非があるわけではないのに。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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