中山久蔵。この方は北海道米作りの祖とされている。
クラーク博士の
「Boys,be ambitious.(少年よ大志を抱け)」
だけれど、この言葉の後には、
「like this old man.(この老人のように)」
という言葉が残っている。
この最後の言葉には諸説あり、かなり喧々囂々とするだろうが、北広島では島松駅逓で中山老人のことを言って去っていったという説がある。このフレーズはクラーク博士自身のことを言ったとされる説が広々といきわたっている。
こちらに移ってきて市役所のところに中山久蔵の歴史編纂書があるのを手に取り、去年は余暇が取れず保留にしていたが今年編著者の市議会議員の家に行き本が余っていたら売って欲しいと電撃訪問したら、ちょうど余っていて譲ってくれた。
「いやぁ、小説書いてくれる人がいないかなと思っていたんですよ」
中山久蔵の、その本が出来たのは2013年だから5年は経つ。
しかしまあ、5年もありながら誰も書いていないとなると、この題材に挑戦し、かつ書き上げられる能力を持った人間がいないのだろうなと直感した。
短い小説を書けても長編、中編となると、書き方や文章の組み方が違ってくるので、短い文章ばかり書いている人は書けない。
もう、どう考えても私しかできない案件だろうと自覚したので、しっかり書き上げないとなと思った。
何故なら、島松駅逓所の案内人たちも、かなり高齢なのもあり、かつあと2年で改修工事の年月になるということも踏まえて、タイミングを外すとろくな結果にならないと考えたからだ。
もう残された時間は少ない。
これさえ書き上げれば、北広島に移ってきたかいがあったということになる。
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