三回忌が、気がついたら一千キロ。ほとんど北海道を縦断する形になっていた。
よい収穫があった。剣淵。絵本の世界は無限大。図書館の質は本を愛する気持ちに比例する。この「愛」とは「偏見のない瞳で人間をこよなく好きになる」ということだ。
「素敵なことを教えてあげたい」
そんなスタッフや取り囲む人たちのワクワクした気持ちが伝わってくる場所だった。
そして奇跡の一皿。
料理を食べて感動したのは二度目だ。
出会えただけでも幸運だった。
P.S.
伊達まで行って、今度は北上。
層雲峡で紅葉を眺め、取っていたホテルが剣淵という場所。
旭川から、それほど難儀しない距離だった。
旭川に泊まるのもつまらないと考えたため、全く知らなかったが剣淵に宿を取る。
あいにくの雨で視界は悪く、ホテルの中にこもっていたけれど、本当に美味しい晩御飯にありつけた。
豚ひれ肉に感動。
奇跡の一皿とはそれだった。
どうやって作ったのか教えて欲しいくらいだった。
剣淵という場所を調べると絵本の図書館があるようで、次の朝はそこへ。
久しぶりに図書館という場所で興奮する。
そこでは絵本の選書があって、年間のいい絵本を選んで表彰している。
どれもこれも珠玉の一冊。
何日も入り浸ってもいいくらい素敵な場所だと思った。
そして、ここでゲームプログラマー育てれば物凄いクリエイターが沢山生まれるだろう、とも感じた。
また、剣淵の道の駅で美味しいポテトチップスと燻製を買う。
肉を取り終わった鶏がらをサービスで頂いた。
後日スープにして食べたが、美味。美味すぎた。
鶏がらが欲しいお客さんもたくさんいるらしい。
そりゃそうでしょう。
欲しがるに決まってる。
そこからソバを食べに幌加内へ。
目当ての店がお昼近くに着いたにも関わらず完売。
残念な結果になったが、他の店でソバを食す。
札幌ではなかなか味わえないソバの味と香りがする、ちゃんとしたソバを食べた。
「新そば」なんて書いてあっても、いつも「?」と自分の舌が悪いのかといつも疑っていたけれど、やっぱりちゃんとした新ソバは味も香りも違う。
スーパーをちらっと見たけど、物凄いモノが高かった。
だいたいこちらの三割四割は高くてびっくりした。
一軒しか見てないから、そこだけで判断するのもどうかと思うけど、それでも潰れてないってことは、その値段で商売成り立ってるんだよね。
幌加内の道の駅まで来たところで、稚内って一度も行ったことないなと思い、そんな思いだけで今度は一気に北上。
山道を超えて稚内目前にして鹿を引きそうになるなど、大冒険。
風車が沢山あってぐるぐる勢いよく回っていた。
聞くところによると風の街ということらしい。
風力発電だけでも稚内のほとんどの電力を補えるという。
有名な防波堤も見たり稚内はチャーメンという、いわば「あんかけ焼きそば」推しで、ソウルフードということだから、食べてみた。小樽もあんかけ焼きそば推しだったんだけど、小樽からは遠いしあんかけ焼きそば大好きだし、食べてみると、普通の美味しいあんかけ焼きそばでした。いや、チャーメンでした。
灯台の近くに小さな水族館があり試しに入ってみる。
500円という安さにひかれて入ってみたけれど、あざらしに100円で魚をあげることができて、面白かった。
様々なパフォーマンスというか、魚をゲットするためにアピールしてくる。
腹を叩いたり傍によって来たり。
でもカモメが同時に魚を狙っているので注意が必要だった。
一匹、すっと後ろから飛んできて咥えていってしまった。
そして食べられる魚も展示していたけれど、「~に最適!」と調理のことを書かれている。
しょうがないよね。君たちは食用なんだから。それにしてもシュールな光景だった。
ギャグなのだろうか。レシピも書いてあったら完璧だった。
今度は帰りが大変300kmをひたすら走る。
オロロンラインという海も見えるひたすら視界の開けた道路を風に当てられながら行く。
なかなかの絶景だった。写真が撮れなかったのが残念。
結局そんなこんなで合計1000kmを数日で走ったことになった。
達成してしまうと、今度は感覚がおかしくなってくる。
2,300km程度なら近いんじゃね? って感覚になってくる。
冷静に考えるとおかしいのだけど、これが北海道感覚。
でっかいどう。
ホント、旅をしたって感じだ。
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