忍者ブログ

あさかぜさんは見た

リクエスト何かあれば「comment」に書いてください。「note」「Paboo」で小説作品読めます。

12/29

Mon

2008

10年近く前に、レストランでバイトをしていた。
そこで当時高校生だったU君に出会ったのですが、その頃はとてもきつい目をしていて、刺々しいものを持っていた。
厨房に入っていて、料理を作る面白さを知り、ぜひ料理の道でやっていきたいと言っていた。
自分はその子の刺々しくて、何か心の中に秘めているような感じが大好きで、たまに話しかけていた。

それからバイトをやめても、その子のことがなんとなく気になったので何ヶ月かに一度メールをする程度だけれど、連絡を取っていた。
色々なバイトを転々としながら、少しずつ料理の道を歩んでいたけれど、途中で和食の道でうつ病にかかって、ホテル業で働いていた。
日本だけなのか、よくわからないけれど、料理の世界って、一部では理不尽な暴力が横行している。
自分もシェフの店で働いていたことがあるので一部始終は見ていたのだけれど、下っ端の連中が特にひどかった。
叱るとか怒るとかの程度ではなく、少し執拗な部分があって、意味のない言葉や物理的な暴力が平然と行われていた。
ああいうのを見てしまうと、いつも「このレストランはどうなんだろう」と思ってしまうけれど、いかに料理が上手でも、見た目が凄くて味がよくても、必要のない暴力で成り立っている人たちが作っているのかと気持ち悪くなる。ついつい勘ぐってしまうようになった。
私が見たのはフレンチだったけれど、和食がもっときついのは他の人の話す内容ですぐわかった。

久しぶりに会ったU君は、あの頃の刺々しい目もなく、話し方も人間も丸くなりすぎていて、何かに燃え上がるような精神はなかった。
でも、一緒に室蘭焼き鳥を食いながら、薄々料理をやりたい気持ちはあると言うU君に「俺今文章やろうとしているけど、文章書かない作家なんて作家じゃない。それと同じように、料理作らない料理人なんて料理人じゃない。嫌でも落ち込んでも、がむしゃらに作っていかないと何も始まらない」と伝えた。

それからまた数年たって、今日メールが来た。
結婚してフランスにいると言う。
1年の長期ビザを取って、まだ働くところもないけれどフランス料理を勉強したいとメールしてきた。
今私はこのことをたくさんの人に伝えたくてしょうがない。
10年近く費やしたけれど、確実に進んでいる。がんばっている。
そのことが嬉しくてしょうがない。
税理士を目指すといっていた人も諦めないでちゃんと進んでいる。
こういう知らせを受けると、「ああ、自分も生きていかないとなぁ」と思う。
がんばらねば。

未来に光り輝く星たちの側にいることができて、自分はとても幸福だと思う。
あなたたちに出会えて、心から感謝します。

拍手[0回]

PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

Trackback

この記事にトラックバックする

フリーエリア

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

バーコード

プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

最新コメント

ブログ内検索

カレンダー

10 2017/11 12
S M T W T F S
1 2 3
5 6 7 8 9 11
12 13 14 15 16 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

忍者アド

Copyright © あさかぜさんは見た : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]