ほんの少しだけ落ち着くが、物凄い底へ落ちていく精神的感覚が抜けない。
ふとしたことで下がる。
もともとコンプレックスの固まりなだけに、ネガティブ思考が強く、まずい時はまずい。
生きててもどうしようもない状態、死んだほうがましなのではないかとか、この劣等感が余計に心を歪めはしないだろうか、とか。
もうこれ以上歪んだら、本当に生きていけなくなる。
メンタルが弱い、いや、女々しいのかもしれないが、こういう弱点を抱えていると、もう豆腐が崩れないように鍋をかき回しているような気持ちで、崩れたら崩れたで立ち直れず、かといって安定している状態でもなく、結局この「何もしなければ豆腐は崩れない」という発想から「じっとしていればいい」になり、そこから徐々に状況は悪化し、最後には「何もできなかった」になり、行き着くところは「生きててもしょうがない」になる。
その手の心理はよくわかっていたはずだけれど、今回は、遊園地などにたまにある宇宙船やトロッコに乗って目の前のスクリーンと乗り物の傾斜で落下しているように錯覚しているあの感覚に似ていて、ビルとか崖とかから急に飛び降りて落下するようなものとはまったく違う。
人生は緩く落ちている時、その劣等感、墜落感をバネにしてのし上がれる人とそうでない人間がいて、特に精神力がなくなってしまった時、他のもので補い続けるのは非常に難しいことで、そして人は静かな闇の淵でようやく様々なことを内省しだす。
その内省が破滅に向かうこともあれば、改善に向かうこともあり、自分はどこか裏目に出ているのではないかという自らへの疑心暗鬼にかられている。
これを「挫折感」というのだろうか。
でも「悔しい」という気持ちがまったくない。
「こんなものなのかな」という気持ちのほうが強く、これが元の自分なのだろう、何ももっていないのだろう、もっと言えば自分の魂の底に沈んでいたものが再認識されたということなのだろう。
たった一度のゴールをするまでに、なんと長い道のりか。
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