ニュースを見て「こんなところまでなぜセシウムが」という報道をしているけれど、どうしてそんな言い方するのかわからない。
テレビのニュースばかり見ていると確実に騙されるね。
少なくとも海外メディアは飛散の範囲を報道していたし、私は震災4日後ぐらいのドイツメディアのシミュレーターで見たけれど、北は青森、北海道帯広、根室から、南は名古屋までしっかり放射性物質が飛散している可能性を示していた。
風の強さによっては日本全土にかかっているといっても過言ではない状況だろう。
なんだか見るのもくだらなくなってテレビ消してしまったけれど、これから注意しなければならないのは内部被曝。
今回の場合には、いわゆる内部被ばくをしないように注意することは、必要だと思うんです。これは皆さん同じです。大人も子供も、特に子供さんは注意した方が良いだろうと。ですから、それは何をするかというと、内部被ばくの場合に、体の中に放射性物質を取り込む経路は3つございます。1つがこの大気がかなり汚染されたときに、息をしますから、そうするとその息をしたものが鼻とか口から入って、それが気管を通して、肺に入ります。粘膜とか、そういうところからやっぱり、放射性物質が取り込まれて、血液の中に入る。もう1つが一番ご存知の通り、経口的、口からですね、これが、食物とかミルクとか、水とか、その他色んなものがあると思いますが、この3つの経路がありますから、ですから、内部被ばくを防ぐためには、この3つの経路を何とかして皆さん方、入れないようにしてください。
大気の汚染がひどくなったようなときには、外に出るときには、マスクをしてもらう。マスクの場合には、その下に、濡れたガーゼか何かを入れたほうが良いだろう。
雨とか、今は雪はないですけれど、そういう場合は上から落ちてきますから、(放射性物質は)空中に浮遊している。下に落ちてきますから、それを浴びないようにして欲しい。それには傘を差す。それから濡れてしまった場合には、頭を洗うとか帽子をかぶるとか、そういう形で持って経皮的な摂取を防ぐ。NHK「かぶん」ブログ:NHK | 取材エピソード | チェルノブイリ医師の思い・菅谷医師の講演全文掲載です(抜粋)
神戸は震災から10年かかって街を気付き上げた。
東北は20年。
福島となると放射性物質の問題を引きずってそれ以上かかることになる。
セシウム137の半減期は30年。
その間ずっと農作物などからセシウムなどの放射性物質を気にしながら過ごしていかなければならない。
福島周辺はもしかしたら40年近くかかるかもしれない。
東電の補償は甲状腺がん、白血病などのガン化を検査する医療機関を福島県人に無償で提供するところまでやって完璧なんじゃないのかな。
このまま黙っていても作物からセシウムが検出されれば放射能汚染地域がはっきりわかってくる。
そして低線量による長期被曝。
これは5年後10年後の問題になってくるから今は実感がわかないかもしれないけれど、国が将来補償しない可能性もある。
これはIAEAが低線量による放射能被曝の被害は断定するまでのデータとしては不足なのか認めていない。
これはよほど総出をあげて福島県人や原発周辺の住民が組織化して長期にわたって押していかないと動くものも動かないだろう。
健康状態が悪化してからでは裁判を起こして長期にわたって耐えるのも難しくなってくる。
将来起こりうる可能性に対しての賠償は難しいとでも言いようものなら放射性物質の値を突き出すだけでもいいんじゃないかな。
これだけでも充分な被害。
電気料金の値上げだって他の国なら国会の前でデモが起こるレベル。
正直大人しすぎることに気持ちの悪さすら覚えている。
どうして怒らないのかな。
黙っていたって状況は徐々に悪化するだけなのに。
そして、次々と情報が隠されていくだけなのに。
P.S.
って書いた次の日にこの記事。
雨水から微量セシウム(読売新聞)
府は19日、府立公衆衛生研究所(大阪市東成区)で4月1日からの1か月間に採取した雨水やちりなどの降下物から、ごく微量の放射性セシウム134と同137を検出したと発表した。これで西日本の人も「原発関係ない」なんて空気も吹っ飛ぶね。
[2回]
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