飲食店にいた。
現在もいるけれど過去形でいい。
気持ちは完全に離れてしまった。
この世界はとても体育会系で、努力と根性でどうにると思い込んでいる人間が沢山いる。
今回のコロナ騒動は完全に政府の政策ミスというより、コロナによってどちら様がどのような業界に関係していてどのように資金が流れているのか素人でも容易につくような状態を炙り出した。
飲食はこれからもっと狂っていくだろう。
何故なら「みなし残業代」というものがありながらも、実質はかなりの残業を強いられているのが飲食店の社員で、とある有名なグループ企業なんて未だに遅刻したら一日の労働賃金吹っ飛ぶほどの罰金設けていますからね。
信じられます? 他の業界じゃ嘘みたいなことなんですけどね。
個々に上げていくときりがないくらい飲食店は闇が多い。
だって努力と根性があれば何とかなると思い込んでいる叩き上げが上に立っているんだもの。
さて、僕は昭和54年生まれだ。
団塊の世代の最後の世代が生んだ子供で、昭和らしい、努力しろ、精神病は心が弱いからだ、根性がないからダメなんだとか、そんなことが「常識」としてまかり通っていた時代を過ごした。
信じられないでしょう?
今でも言う人がいるけど大抵年取った人。
今回のコロナ騒動でハッキリ感じたのは、このご時世になっても「コロナ前の常識」が通じると思って経営をしている飲食店が多いってことだった。
これは、いかに古い体制で、世界は変わったのだという現実を受け入れる前に、前の状態に戻っていくのだと信じている人たちのなんと多い事か。
コロナで加速したのは体制の変化じゃない。完全な新しい時代への転換が起こったのだという事実だ。
飲食店は体育会系で叩き上げの人間が多いから、これからもっと狂っていく。
その叩き上げで築いた全てのことは、今から全部捨ててゼロから新しい時代のことへ目を向けて学び直さなければいけない。
今ならプール金もあって、縮小してでも業態を見直すチャンスがあるところも、「以前の状態に戻るまでの籠城戦」と捉えているのならば死んでいくだろう。
蛇足が多くなったけれど、自分と同じ世代や昭和の上司を持った年下を見てきて、この人たちは洗脳から早く脱して欲しいと願うばかりだ。
何故ならこれからの時代は「努力が美徳は貧困層が唱える宗教の文言」になるからだ。
まだ過去はそれで成り立っていられたけれど、もう努力や根性は時代に逆行する思想に成り下がった。
こういうひっ迫した事態になると、一人に対する期待が高くなる。
前々から思っていたけれど、もし最低賃金のやつが最高の仕事をしてしまったら、この業界は「最低賃金が完璧にできるのに、その上の賃金のやつは何をやっているのだ」という呪いのような理屈が超まかり通る。不思議。周囲も何も疑問を持たずに、より下の人間に強いる。そういう業界が飲食。チンピラの発想でしかない。
これがもっと組織的にやるとヤクザ的になるけど、これからどんどんニュースになると思うよ。
元々そういう会社多かったんだもの。
飲食だけじゃない。
上記にあげたコロナ事情で浮かび上がる政治家たちの事情を見て糾弾できないんなら、それは正常な精神を失っている。
本来なら北海道はコロナは収まっていたはずなのに、今や危機的状態。
風邪と同一視する人がいるけど医療現場の人はストレスがかなりかかっている。
僕は飲食だからかかったら労災がおりるかもわからない。
おかしい原因は必ずあるからね。
努力と根性で乗り切れは貧乏人の発想になっていく。
テクノロジーは進歩していくということ。
AIの時代は10年以内に来て人間の代わりに仕事をしてくれるということ。
コロナが示したのは新しい時代に対して過去を捨てられるか否かのふるいをかけただけで、時代が少し加速しただけのこと。
若者が読んでいたら、根性論等出した時点で古い情報を与えられているのだと意識した方がいい。
おじさんの言うことは、あまり信用できなくなってきた。
あまりにも時代の加速が凄すぎて。
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