うちの庭は適当庭だ。しっかり手入れしてなくて生き残ってくるやつだけ生き残ればいいという、スギナやクローバー等の無法地帯だが、それでも残るやつは残る。
写真はむかわ町で見つけ、そして植えた今年4年目選手の山椒の木だ。
ストーリーがある。
まず1年目細いこいつは本筋の木が雪の重みで折れ横に生えていた本来枝になるものが主役になった。
写真で見ると上に対してひょっこり出かかって枯れているのが本筋のものだった。
2年目の雪の日、雪の重みで地までなぎ倒されていた。
春、それでも折れずに生き残っているのを確認した。
3年目の冬、ついに雪にはなぎ倒されないようになった。
そして4年目に差し掛かる今年、ついに実をつけそうな勢いで幹もしっかりとしてきた。
これ普通に山椒の葉(買ったら高い)ってやつを十分収穫できそうなほど育った。
これは植物界における1つのドラマを見ているようで本当に感涙しそうな勢いで葉を取り、指ですり潰し鼻へと持っていった。
市販の乾いたパウダーの香りよりも、はるかに柔らかく新鮮味のある、さわやかな香りが鼻をそよめいていった。
小さな世界にも理(ことわり)は学べるのだと思っているが、これは長い時間と観察を必要とする。
札幌のような都会に住んでいては気が付かぬことだった。
都会には自由にできる土がないのでね。
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