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あさかぜさんは見た

日記

06/27

Fri

2008

 三重県で18歳の少年が友達?顔見知りの女性の母親を殺害して現金10万円を奪ったらしい。
 三女は事情聴取をされるまで母親が死んだことを知らなかったというから、むごい話だ。
 しかし、この事件は物凄い純粋な動機だ。生粋の犯罪者と言っていい。目的のためには人殺しも、虫けらを殺す程度にしか考えない。金さえ手に入れば他はどうでもいい。

 映画で思い出したものがある。
 リドリー・スコット監督作品に、「ブラック・レイン」という高倉健、マイケル・ダグラス、アンディー・ガルシア、そして松田優作が出演した有名な映画がある。
 松田優作の悪役振りには、ハリウッドが騒然としたというが、この松田優作のヤクザの悪役は、目的を達するためには、極道としての道すらも外し、目的のためだけに純粋に動いていくという悪なのだが、組の親分が「戦後、アメリカから押し付けられた文化で、(松田優作役の)佐藤のような男(任侠、人情、礼儀もない目的のためには手段を選ばない人間)がたくさん生まれた」という内容のセリフがある。
 1989年の作品だ。
 脚本は日本人ではなく、そのセリフにすべての真実があるかというとそうではないが、効率と利益を追い求める現代人なのに、逆に精神論も唱えるという矛盾したことを言い続けているのは団塊の世代あたりだ。純粋にその考えを抽出したら、金のために奴隷になれと言うことだ。
 こんな日本になったのはアメリカのせいだとは言わないけれど、仏作って魂入れずの国になってきているのではないかという懸念や憤りはいつも抱いている。

 単純な理由で殺される。単純なことで傷つけられる。
 このネットでさえもそうだし、ネットを越えて現実でもそう。我が身大事で他人はどうでもいいなら、その部分に関してだけいえば、犯罪を起こした少年と何も変わらないことになる。

 この文章を読んで何かと腹立たしくなる方はたくさんいると思うが、時々チャットで未成年と話していて、たまに妙な気持ちになる。
 動機が単純で、人間のことなのに、まるで物のように言う。
 子供はああがいい、こうしたい、結婚するなら若くして子供生んだ方がいい、ババアやジジイじゃ参観日がかわいそう。
 気に入らなければ暴言(いい大人も子供と同じレベルでやる)。
 色々と具体例をあげるのも面倒くさいくらい。
 
 もう常識なんてぶっ壊れたんだね。
 真面目に働いて、通り魔に殺される時代になったんだよ。
 財布の中に入っている5、6万でも取られて殺される時代なのだし、溜まり溜まった鬱憤をみんな持っていて、どこで爆発するかわからない。
 そういう時代になっちゃったんだ。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。

気が付いたら他人からとても褒められる娘ができまして、人生が大きく変わりました。
この小さな可能性と向き合うため頑張って生きております。

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