マンションのわりと高い場所に住んでいるのに・・・って理由は成り立たないかもしれないけれど、足の長い金色っぽいくもが壁を降りてきた。
思わず手に持っていた百人一首の本で叩いて殺してしまった。
だって自分の寝室だったんだもの。
寝ているときに蜘蛛が顔についたりしたら、悪い夢でも見そうなんだもの。
顔につく 一人寝る夜の 蜘蛛の体 いかに恐ろし ものとかは知る
(一人寝ているところに蜘蛛の体が顔につくことがいかに恐ろしいか知っているでしょうか、知っていないでしょうね)
適当大将軍
いつも蜘蛛を殺すと思いのほか、いつまでも考えてしまう。
ああ、地獄に落ちたときに、誰も拾ってくれないんじゃないだろうかとか、蜘蛛の逆襲が始まるとか、芥川龍之介の小説を思い出しながら震える思いで過ごしたとか過ごさないとか。
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