少し呆けすぎていた。
昔の感覚がそのままあると思い込んでいた。
でも、それは己に対する思い込みと傲慢と虚像だった。
確実に、落ちている。
常に昨日であり続けられるはずがなく、常に積み重なっていくわけでもない。
砂の山は、風に吹かれてその形を崩していくように、感覚もまた、黙っていれば壊れていく。
「この、バカヤロウが。お前はどこで何してやがる」
・・・そうだな。
心が自分を殺そうとしている。
すべてを殺されてしまう前に、己で潰してしまう前に、必死に積み上げていかなければならない。
[0回]
PR
http://asakaze.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E8%A8%98/%E9%98%BF%E5%91%86阿呆