北海道で、東日本大震災の義援金が入った募金箱の盗難が先月末から11日までに、札幌市を中心に11件起きていることがわかったということで、札幌市民として非常に憤りを感じていたところ、もしやと思い調べたら全国で起きている模様。
被災募金を装った詐欺などは起こって、募金盗難は起こらないだろうと考えていた自分は人間の悪を甘く見ていたのかも。
札幌での手口はセイコーマートというコンビニの募金ペットボトルを男2人女1人で来て、一人が「ヨーグルトどこですか?」と店員に聞いて案内してもらっている隙に盗んだり、レストランのレジの前で店員が少し目を話している隙に盗まれたりと手がこんでる。
盗難:募金箱盗まれる 中に「1万円」--倉敷・水島支所 /岡山(毎日新聞:2011年3月24日)
大村のコンビニ募金箱盗難:容疑の3人を逮捕 /長崎(毎日新聞:2011年3月28日)
東日本大震災 来迎寺門前の義援金箱盗難 京都・西京署(産経新聞:2011.3.22 01:26)
震災募金盗んだ無職男逮捕…ほかに盗難被害も2件(スポニチ:2011年3月31日 18:54)こちらは愛知
また2件「許せん」 義援金盗難事件(大分合同新聞:2011年3月31日 10時03分)
義援金募金箱の盗難26件、遊ぶ金や生活費ほしさ(読売新聞:2011年4月7日)九州、山口、沖縄の合計
店頭の震災義援金箱、盗難相次ぐ 福岡(朝日新聞:2011年4月8日12時27分)
北海道で義援金盗難11件 被害総額8万円(産経新聞:2011.4.11 13:08)
被災地ではガソリンを抜き取るなどの犯罪もあったがこれらの盗難事件はいずれも被災地から遠く離れた地。
義援金を盗むということは、ただの盗難とは違い、被災地のかたがたは言うに及ばず、その被災地の人たちのために多大な労力を払い日夜尽力していらっしゃる方々の善意や労力を踏みにじる行為に他ならない。
このお金の奥にある人々の思いをひとつも感じることがないというのは「どうしてそんな人間になったのかな」と悲しい気持ちを覚える。
この手の犯罪をやれるのは本物の悪党。
想像力が足りないという生ぬるい言葉では弁護できないほどだ。
古来の言葉では犬畜生にも劣るという。
お金は物じゃない。
お金はいつだって誰かの「気持ち」が込められている。
ようやく日本人がそのことを強く意識し始めているところに、それを打ち砕くような行為は万死に値する。
資本主義社会においてお金に込められた「気持ち」こそ、社会の構成物だと考えていたけれど、これからの日本人はもっとこのことを意識し、よりよい社会に移行できると私は希望を持っている。
善人だけで社会は構成されるわけではないが、この行為がどれだけの人たちの気持ちをないがしろにしていることか。
人間らしい理性が欠片でもあるのなら、考えて欲しい。
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