人間は自分にとって都合のいい環境づくりをするものだが、あまりにも都合がよすぎ、ちょっとでも都合の悪いものを潰すようになると、極めて「自然の状態」からかけ離れた「不自然な状態」になる。
人間、多様な価値観や理不尽さがあって当たり前で、むしろそれを学んでいくのが人生なのに、子供の頃から戦うことを忘れて全自動で人生が進んでいくようなら将来はっきりと「責任を持つもの」と「責任持たないもの」に分かれる決まっている。
「(自分の仕事や用事が忙しいので)なんでもやってくれなきゃ全部あんたのせいだ」ような考え方では、資本主義社会は二極化された世界への金の流れができるだろう。
つまり、サービスを提供して金を搾り取る側と搾り取られる側だ。
馬鹿にあわせなきゃいけない資本主義なら大事な文化が破壊されてしまう。
徐々に歪曲された違和感のある世界が、そこに住む人々にとって「常識」に成り下がったとき、我々はいよいよ不幸な世界にどっぷりと体をつけてしまったことになるだろうさ。
それでも幸せだと思って生きる人々が、限りなく不都合な真実に目を背けてひと時の幸福な夢を見ながら笑っているとは、なんとも考えるだけで滑稽な世界じゃないか。
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