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あさかぜさんは見た

日記

02/27

Sun

2011

悪い癖なのか、いや、その悪い癖が良い物を見れたのだから、まるっきし悪癖も捨てたものではないかなと肯定してみる。
私はストレスが溜まると過食や酒に走る傾向があり、昨日むしゃくしゃしていて家ではどうしても抑えきれず飲みに出かけた。
いつも早めに寝ていたし生活リズムを正そうとしていたけれど、乱れてしまった。
しかし昨日の出来事は、そんな細かなことなどどうでもいいと思わせてくれるほど、すっとした。
本当に良いものを見た。

で、そんなにもったいぶるなと、思ってるでしょ。
この題名の一万日目、何の日にちだと思いますか?

実は誕生してから一万日目、ということなんですね。
飲み屋の店員の女の子の彼氏がそわそわしながらケーキを持ってきて「これ、お願いします」という。
出された彼女のためのケーキのチョコプレートには「10000日め おめでとう」の文字。
2人は結婚を視野に入れて付き合っているもの同士。
彼女そのことをまったく知らず、目の前のケーキを見て初めて気がついたという。

ネットではこのような粋なこと読んだことはあっても、実際目の前でやられると心を打たれるものがある。
「本当にやるやつがいるんだ」と。
男性は24。女性は27。
年下の彼氏だが、しっかりしている。
こういう細かな心遣いや思いやりができるのだから、ちょっとぐらい大雑把になったとしてもうまくできると思う。

何よりもこの男性に非常に心打たれたのは、そのプレゼントに対し「俺がやったんだ。どうだ」と気持ちを押し付けるのではなく、「喜んでくれるのかな。心配だな」と不安がっていたところ。
今は勤務中なので直接「どう?」なんて聞かない。
あとで聞くまで不安をずっと胸にもっている。いじらしいではありませんか。
これが少しでも押し付けられた感情だったらここまで感動しなかった。
なんとも、相手のことをここまで思いやれるなんて、できすぎた好青年だと感動した。
ケーキもみんなで切り分けて、私もおいしくいただきましたよ。

「いや、これはいやらしいわ。ダメだ。俺、女だったらお前と結婚するわ」
って言ったら、
「いや、僕彼女いますので」
と断られた。
男性店員は「俺、抱かれてもいい」と言ってた。
そうだよね、こういう情にあふれる人間なんて昨今珍しい。
こういう男は絶対離しちゃいけないし、こういう若さゆえにわーっと浮き上がって物事をするのではなく、思いやりながら冷静に、そして淡々と相手の気持ちを慮るという素晴らしい若者が、この日本でもいるのだと思うと、今まで人に対してどうしても裏側から見て批判的になったり警戒していたギスギスしていた自分の心も晴れ渡り、スキップしだすのではないかと思うほど嬉しくなった。

すがすがしい、それは見事に冴え渡った空のような男であった。

思い出しただけで、ほっこりした溜め息が出てくる。
私もよいものを見させていただいて、ちょっとした宝物になりました。
どうもありがとう。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。

気が付いたら他人からとても褒められる娘ができまして、人生が大きく変わりました。
この小さな可能性と向き合うため頑張って生きております。

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