1991年の映画か、としみじみ。
監督はスティーブン・スピルバーグ。
たまにこの映画を見たくなるのはフック船長役のダスティン・ホフマンが大好きで躁鬱がかった大人子供のはじけようがたまらなくいいのだ。
なんだか年をとるごとに感情移入ができるのは自分が年をとってきたからなのだろうか。
自分にげっそりである。
スミー役のボブ・ホスキンス(マリオ)と漫才を繰り返す、いわばおバカコンビ。憎めない。
大人になってくると、結構いろいろな目にあうので人への警戒心が強くなり、構えてしまうところがある。
ロビン・ウィリアムスが扮したピーター・バニング(パン)のようなことになるし、夢というものを信じなくなる。
自分がこの映画へ素直に感情移入できない時は心が乾いている時やギスギスしている時だ。
とてもじゃないが苦痛で見れない。
でもそうじゃない時は「夢を持ち続ける大事さ」というのを痛感して目が潤む。
ここまではっきりした心の違いに自分でも妙な感じを抱く。
夢を育てているのか、夢を食い物にしているのか。
でもこの世界のピーターパンって父親として、一人の人間として夢を持ち続けるために前向きな努力をしている。
夢だけがあってそれを持ち続け、大人に対しての反抗心などを持つなど、妙な意味で定義されてしまった「ピーターパン症候群」のピーターパンとは違うんだよな、と感じたのだ。
大人も子供も夢がないと生きられない。
その夢の持ち方というのをどうすべきなのかは、大人の責任として考えないといけないのかなとも考えはじめている。
正直、「お、れ、た、ちゃ、海賊だ!」みたいな典型的な海賊役ができたら楽しそうと思ってしまった。
ああいう世界は裏切りに満ちているけれどもね。
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