う~ん、原作は読んでおらず、渡辺謙を楽しみにして見に行ったけれど、まわりは結構中年層が多くて、若い人はそれに比べれば少なかったように見えた。
いや、それにしても、アルツハイマーで悩む強烈な苦悩を演じられるのは、日本では彼のほかにはいないでしょうというくらいの演じよう。
もしかしたらこの映画まるまる「THE渡辺謙」と言えるかもしれない。
どうして彼がこの作品に惹かれたか、彼の人生を知るものなら汲み取れるような気がします。
お見事ですとしか、言いようがないのですが、
それよりも、
それよりも、もっと驚いたのが、20分も出ていない大滝秀治が渡辺謙を軽く凌駕していたということに驚いてしまった。
いや~、凄い。
凄すぎる。
もはや達人としかいいようのない演技を超えた生身の迫力があります。
映画を見ていてもわかりますが、「ああ、この人は演技をしているんじゃなくて、台本から読み取った感覚を表現しているのだな」ということがわかります。
おお・・・鳥肌が立ちますよ。
国宝級ですな。
彼を主役にしたら、出演者全員が霞みそうな迫力。
渡辺謙の印象よりも、大滝秀治の印象が強烈。
あまりここでべた褒めしてしまっては、せっかくの渡辺謙の人生の結晶たる演技がそれほどでもないみたく読み取れてしまいますけど、そうじゃないんですよ。
それと奥さん役の樋口可南子も凛とした感じがして清楚で、弱さも強さも兼ね備えたすばらしい演技。
渡辺謙の奥さん役として霞むことのない対等の演技。
あれだけできるとは、実生活でも凛と一本通ったような強さがあるのでしょう。
もうひとつ、脇役もいい味を出していましたが、その中で最もたる人が及川光博。
お医者さんの役で出てくるのですが、ある事情を抱えた複雑な内面を、ぐっとこらえるような告白のシーンがとても印象深かった。
本編とはぜんぜん関係ないけど沢田研二も凄いんだよなぁ・・・
なんともいえない味を出す人
いやぁ、大滝秀治に惚れた。
キンチョールの宣伝心行くまで見よう。
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