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あさかぜさんは見た

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03/19

Tue

2013

「年相応」と他人は勝手に見てくるのでね

年齢、というものがある。
別に年齢そのものは、その人間の人間性や人間としての成長度を計る何かにはならないのに、客観的な人間の度合いを見られる指標とされる。
年齢の怖いところは年齢を積み重ねれば、それ相応なのだろうと他人から勝手に見られることだ。
「へぇ、若いのにしっかりしてるね」が、ぼやぼやしていると「あんたまだその年でそれかよ」という目に変わっていく。
若いうちは誰かがかばってくれるが、年を取ってからは自分のしたことが全て返ってくる。
つまり「あなた大人なんだから自分のしていることぐらい責任ちゃんと持てるんでしょ」と周囲から見られるため、周囲もしたことに対して何かの反応を起こすためだ。
それは若い頃のように「若いから」と大目には決して見てくれなくなる。
特に「あんたこうなんでしょ。私やってないけど(やれてないけど)」みたいなものには特に厳しい。
自分がやれていないことを他人に口出しすることは相当攻撃される。
自分の立場というものが自然と求められる社会において完全なマナー違反になるからだ。
どういうことかっていうと、普通に考えれば簡単な事なのだけど、様々な立場の人、様々な地位の人がいらっしゃって、それぞれ権限を握っているのはその人なわけであって、その人以外の誰かではないということ。
逆から考えればいい。
自分が懸命にしていることを、何も知らない他人から軽んじられたり軽々しく指摘されると気分を害する人が多いのではないだろうか。
つまり立場がわかっていないのは、「子供」ぐらいしか考えられないからだ。
その人間の背景にあるものが少しもわからないのは、分別がないからではないんですか、なんてきつい目で見られてしまう。

それでどうしてこんなことを書こうと思ったのか。
33になってようやく、前に見えなかったものが見え、勇気が持てるようになり、わかったことがあるのです。
それは「責任転嫁」してたってことなんですね。
正直私は思春期の頃、非常にネガティブなものを植えつけられ、自分で練りに練ってきたので、そこから抜け出すのは相当大変でした。
十五年という歳月がかかりました。
それで、色々もがくのですが、だいたい元の場所に戻ってきてしまうんですね。
自分は結構変わろうとか思ってるんですけど、意外に自分のテリトリーの範囲内でしか動いていなかったということなんです。
それがですね、私の場合は運がよくて、人と出会って様々な恩恵を受けてきました。
親とも色々ありまして、命の危機、家庭の危機などもございまして、私も積年の恨みを晴らさんとばかりに暴れたこともあり、そこで親が思うところあったのか少し考えてくれて、ようやく何か丸くおさまりそうな感触がしている今日この頃でございます。
それで私の場合は「見知らぬ他人が献身的に愛情を注いでくれた」というのが凄い大きいような気がします。
家の外に出る機会が勝手にできて、家にいてもしょうがないと思う私は食いつくわけですよ。
変化の可能性があるのならばと、とにかく食いつきました。
そこで色々な経験をしました。悲しいことも辛いこともしましたし、酷いこともしました。幸せな事もたくさんありました。
外で色んな体験をすると逃げられるものも逃げられなくなるんですな。
全部自分のしたことになる。
全部自分の責任だと思われる。
そこで開き直ろうものなら、ましてや他人のせいにしようものなら、もうガッツガツにやり込められるわけですな。
「ふざけんな! あんたがこうだから悪いんでしょ!」
そりゃーもう、その通りですから、今まで「親のせいだー」とか「環境のせいだー」とかいうのは、既に自分で取っ払っているので通用しないわけですね。
身ひとつで外の環境に出たわけですからね。
それで他の人を見ていると、たまに親近感がわくことがあって、「あんたそれじゃあ変われないわ」と思いつつ、きっとそのことを口出ししたら当時の自分のように気分を害するのだなと思って、黙って見守ることがあります。

「責任転嫁」が最も自分を腐敗させる、どんなに頑張ってもたいした変われない理由になります。
「自分がこうなっているのは他の人(環境・現象)のせいだ」
「自分は~だから」
というのは、自分がその環境を無意識にも享受しまくっているので、色んな意味で浸ってしまっているわけですね。
「これじゃあダメだ。なんとかしないといけない。もう自分はこの状態から脱するしかないのだ」
みたいな強烈な意識がないと変わることなど、自分の場合まずありませんでした。
他人からは「年相応の人間」として様々な比較や意見や時として攻撃が加えられますが、「年相応」よりも「自分相応」を意識していくことでしか、やっぱりチャンスは来ません。
しかも「自分相応」とは「全て自分次第」というものの中に見事におさまっている、ということなんですね。
「大人の自由」ってやつも「全て自分次第」ってところに入っています。
そして「全て自分次第」ということは自分のしたことに関して「私関係ないです」もしくは「あなたのせいです」は通用しなくなるということなのです。
「これは君のせいじゃないよ」とか、同じ意味で「これは自分のせいじゃない」という考えは、自分を追い詰めていく劇毒になる可能性が高いということは、少し意識したほうがいいです。

だから大人は辛い分だけ楽しい。
「年相応」みたいなカッコイイ大人になりたいものですね。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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