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あさかぜさんは見た

日記

07/03

Tue

2007

自由を犠牲にしてお金を稼ぐか、お金を犠牲にして自由を楽しむか、人は欲張りなもので、どちらも欲しいものである。
最近三度ほど出入りした飲み屋は随分とお金にシビアなのだが(頼んでもいないものを出したり、従業員をこき使ったりする)、50年もやっているという。
なるほど、それだけ長くやるには、いやらしくない範囲であこぎなことをしなければいけないのだろう。
あまりぐちぐち言うとお店にも悪いのでこれ以上は言わない。
基本的には表面上はよい店なのだが、従業員に対する態度が露骨なのでどうも嫌な感じがするときがある。
帰りにラーメンの屋台に寄った。深夜にしか出ていない屋台なのだが、ちょろっと寄って塩ラーメンを頼んだ。
男の店主なのだが、テレビ画面を見ると矢沢永吉のライブをやっていた。きっと、永ちゃんが好きなのだろうと思って、あまりべらべら話さなかった。
女性は結構相手の反応を見たり、べらべら話しながら相手のことを試していたりするが、男同士なんて口数が少ない。
最後にどんなことを聞いてみようか迷った。
聞き上手は話し上手。
でも、聞くことは苦手だ。
ただ、塩ラーメンを食べて帰り際に「この生きかた好きですか?」と聞いた。
「好きじゃなきゃこうしてませんよ」と親父は言った。
「永ちゃん好きならそういう風に答えると思っていました」と言って、握手するとニコニコしていた。
屋台の社内にはアイドルの写真はあったものの、矢沢永吉に質問を絞ったのは、ラーメン屋台としての生きかたと矢沢永吉の出す自由奔放で自分を強く主張する格好のよさがダブって見えたからだった。
ある意味、自分の着眼点を試したとも言っていい。
お金と自由は両立できないかもしれない。「儲かってます?」「ぜんぜんですね」そんなやりとりをしながら、お金よりももっと得ているものを感じ取る。
自分は、自分の愛しているもののために自分の生活すらも犠牲にするような生き方が好きだが、それは人それぞれだ。
でも、露骨だが、数字にこだわりすぎるとろくなことが言えないのは確かだ。
どちらが正しいとはいえない。だが、どちらかに行くことで、何かを犠牲にしなければならないのは確かだ。
さて、あなたは何を犠牲にしてその生活を獲得しているのか、考えたことはあるかい?

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。

気が付いたら他人からとても褒められる娘ができまして、人生が大きく変わりました。
この小さな可能性と向き合うため頑張って生きております。

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