世界には様々な可能性が溢れている。
まるでこの日本だけを見ると、周囲のせせこましい意見や価値観を聞いていると、住んでいる世界はなんと狭く息苦しく、そして生き辛い世界なのだろうと思ってしまう。
だけれどそんなことはないんだよ。
狭く息苦しく生き辛いのならば、その世界とは違った世界がまた外に溢れている。
絶望的な状況であろうと、人は人のために生きていけるし、人は人への希望を微かでも見せることが出来る。
例えばその希望を見せてくれた時、すぐに叶わないからと喚き散らさないことだ。
玩具を買ってくれないとすねる子供であるよりも、忍耐強い大人であれ。
何度打たれようと罵られようと、人の心へ真っ直ぐに心を傾けられる紳士淑女であれ。
大志とは、その忍耐強さと、そこで培われる思慮深さにこそ宿される。
そして大志こそ、人のためにあらんとする力強い魂こそ、人類の最高の創造物となって後世のために残されていくのだ。
花や星に人は例えられるが、人の命とは、人生を賭してでも何かを成し遂げようとする魂は、常に何者かの光となり、美しさとして映るだろう。
人は薄汚く、そして何者も無責任で調子がいい。
そうやって言葉を適度に適当に交わしながらも、無償の力を発揮しようとするものがいる。
この手の輩だけは、どんな力にも屈しないような強い魂を持つに相応しい人間だ。
人の弱さをよく知り、誰かのために膝を屈して話をすることのできる人間だ。
もっとよく知り、よく学び、よく目を開いていくんだ。
世界は広い。世界はあまりにも両極端のものを含んでいる。世界は無情で温情がある。
どちらに組するかは、何を訴えるかではないんだ。
何を創造していったかで見られる。
見て、認識して、生きているであろう、その「世界」に従順であってはならないのだ。
人は歪む。人は欲する。人は相反する。
だから「世界」は歪んでいくのだ。
だとしたら闘っていかなければいけない。
旗をふれ。自らの道を歩み、誇りを持ち、他人を尊ぶんだ。
世界は広く、美しく、そして光り輝いている。
例え闇が多く本当の空が見えなかったとしても、見えるではないか。
多くの闘っている魂が。
その魂への共感こそ、人を人たらしめる証なんだ。
だからこそ、人は人のために闘いたくなるんだ。
そんな世界こそ、美しい創造物で溢れかえるのだと信じている。
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