「準備ができてから」とか「まだそういう段階じゃないし」とか、私にとってはわけのわからない理由を並べて、なかなかやろうとしない人がいる。
自分は小説も読んだことがなければ文章も覚えられないくらい駄目だったところから入ったので、当然小説好きや才能のある人間に比べれば断然才能はない。
しかしそんな自分でも長くやっていればなんとかなるものだ。例えば最初から小説が好きだとか書いていたとかいう人に比べればスタート地点が圧倒的に違うのだから、やってる年季も圧倒的に違ってくる。当たり前のことなのだが、じゃあそいつらが同業のライバルとして立ちはだかる事態になった時、差をつけるのはセンスとか才能とかそういうのあるのかもしれないけれど、絶対的に経験の差だってことは言える。
世の中「例外」というものを持ち出して、さも自分はその「例外」の一人なのだと錯覚して悠長に物事を進める人が後を絶たないのだけど、やれば自分は「例外」には入れないということに気がつく。
世の中には幻想を抱かせる情報が沢山溢れているけれど、特に芸術の世界に入る人は自分は常に凡人なのだという意識をどこかに持っていかないと、死ぬハメになる。
それでもやっぱり悠長に考えている人、何かと言い訳をして今すぐやらない人は夢を叶える気がないのだと思う。
この世界において「準備が整う」なんてことは完璧にはありはしない。常に実践の中で鍛えるしかない。己を百戦錬磨の将なのだと心得て、常に勝負を挑んでいく姿勢の中でしか、自らの求めるものを見つけられない。
夢を奪われても平気な人は、最初からその夢さえも幻想なんだ。人に何を言われようと、どんな悲劇が起ころうと、ある映画が言っていた、「希望だけは奪えない」ということ。その希望は他人から与えられるものじゃない。信念として自らの中に積み上げていくものなんだ。その自分で信じているものさえも跡形もなく崩していくのならば、それは夢でも希望でもない。妄想でしかない。
妄想じゃ人生は歩めない。妄想じゃ生きてはいけない。妄想じゃ現実の前に傷ついて絶望するだけだ。
何故妄想で終わらそうとするのか。何故行動で示そうとしないのか。自らの正しさを信じさせるには足跡でしか手段がない。この世の中には口だけ懸命に動かして言い訳がましいことを山ほど並べ立てる人間がほとんどの中、きちんと行動で示せる人間が少ない。
だからこそ馬鹿にされようと罵られようと進むやつは、いつの時代も凄みがある。
やれ、と言いたい。さもなくば差がつくぞ。差がつけば、君に用意される席はないのだ。その席をいつでも誰かに譲る気があるのなら、そこで不満だけのうのうと垂れていればいい。同じような友達ぐらいはできるだろう。
頑張りたまえよ。いつ始めたって遅くはない。だけど、「例外」にはなれない。自分だけは情報の中で知っているような「例外」のような存在になれるのだとどこかで思っているのなら、今すぐ忘れた方がいい。
何も持っていない。何一つ技術もない。そういうゼロ地点から自分を見直していくといい。得ることは沢山ある。
今すぐ、勇気を持ってやり続けるといい。それでこそ進んでいける。
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