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あさかぜさんは見た

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05/04

Wed

2011

5月2日から父親が入院している。
6日にガンのできた大腸を切る手術をするのだけれど、着替えを届けに行って「また来るよ」と言うと、「もう来なくていいよ」と言う。
次の日も歯磨き粉などを母親に頼まれたので届けに行くと、なんだかんだいって嬉しそうだ。

・・・その時私はとても重大な事実に気がついた。
元々不器用な人間で人におはようもありがとうもごめんなさいも滅多に言わない。
そういう生活をしてきたからそれが当然だと思っていた。
「もう来なくていいよ」と軽く言いながらも、次の日には笑みを隠しきれない。
それにいつも私をスルーして母親の写真を撮っていたが、今日は「写真撮ってやるから、そこに座ってろ」とも。
(病院の食事や自分の顔を毎日撮っているみたい)

こ、こここここれって、「ツンデレ」ってやつ?
しかも還暦過ぎた親父が「リアルツンデレ」とは。
「べ、別に嬉しいわけじゃないんだからね」みたいなことは、漫画の中だけかと思っていた。
なんという盲点。
灯台下暗しとはこのことか。

でもこういう自分の感情を素直に言えない男の人って多いのかもね。
私は泣きもすればわめきもするし、そういう無様な自分を抑えたりはしないので、自分のことを表現したら恥ずかしいという感覚は相当昔に薄れてしまった。

最近、とても不思議な感覚を持っていて、自分がひとつの可能性世界の中で確実に運命めいた道筋を辿っているのではないかと、より実感している。
妙な表現になるが、父親がガンになってくれなければ歩みよりは一生なかったかもしれないし、こうしていることの「前置き」のようなものが、ここ半年ほどで一気に起こっている。
そして現在に至っているのだけれど、やっぱりこの時期でなければいけない何かがあったのだろう。
当然、自分の状態にしても、今ここでこうしていなければいけない理由があるのだろう。
それはきっともっと未来にわかることだろうが、今は運命のような道筋を自分なりにじっくり考えて辿っていくことが、よりよい未来を導き出せることと信じている。

言葉を真に受けるわけではないけれど、否定的なことを口走るので、病気を治してもらって長生きしてもらいたい。
最後の十数年でも家族らしい絆を取り戻して、終わらせたいと考えているからだ。
きっとそれも、できることだろうと思っている。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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