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あさかぜさんは見た

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12/11

Tue

2018



石川啄木はクソ野郎だったらしい。借金を踏み倒し、借金をした友人に借金をし、嫁の結婚式には外で女遊びをし、借金をしたお金での女遊びの日記も細かく書いている。その日記を嫁が読めないローマ字で書き、死後破棄するように嫁に頼んだが、嫁がローマ字を学び、これを解読、怒りのあまり燃やしもせず後世にまで残される形となった。
思うに、心の弱い人だったんだと思う。僕も啄木の心の弱さがとても理解できる気がする。

何故こういうことを書いたのか。
函館に行ったのだ。
深夜0時に出発して下道で5時間半もかけて。
着いてしまったのだ。函館に。
短い添乗員時代には何度か来たことがあった。
でも仕事で来ているから自由に観光というわけにもいかず、旅で来たことはあっても、改めてとなると日々の生活の中で行こうとも思わなかった。
久しぶりだなと思い、よく考えてみたら10年ほどは経っているだろう。
10年!?
なんてことだ。その間僕は特に何もしていない。
日々の生活に追われていただけなんだ。
いや、よく考えればあった。あったあった。沢山のことが。

泊まった場所は啄木亭。
懐かしさを感じた。
あそこはバスが停まれる駐車場やスペースがなくて、道路に停める。
函館山の夜景もあるから、時間調整のためチェックイン前にトランクを入り口付近に置いて夜景を見せてから再度バスでホテルに送るなどをやっていた。
だから入り口付近のトランクを見て懐かしく思ったし、朝バスが並んで一気に出発する様子も、そういうこともあったなと眺めていた。

今方々にお願いをして金を集めている。
来年執筆をするには金が必要だ。
なのに僕ときたら自分で揃えることが出来ない。
成人した社会人としては、まともに生活すらできてない。
最終的には300万まで膨れ上がる可能性がある、というより、そこらへんが最低ラインだ。
何をやろうとしているかというと、北海道で初めて稲作に成功した人の話を書こうとしている。
僕の人生の中では初めて長編と呼べるものを書く。
そのためには半年は費やさないといけない。
その間収入はない。
そして歴史小説。
300万費やしたところで、恐らく回収はできない。
ただ、幸運だったのはその人の歴史を編纂した書物を市議会議員が出していたということだ。
これがなくゼロから取材を始めていたら1000万は絶対にいってた。
そして半年なんていう期間では不可能だった。
まだ200万ほど足りない。

ロクでもない人生だ。
ただ、もう借りたからには、やり遂げないといけない。
だけど、啄木のようにはなりたくはない。


P.S.
そういや、ラッキーピエロへ行ってみた。
地元の人に絶大なる人気を誇る、このお店、一度も立ち寄ったことがなかったので入ってみる。
味は物凄く美味しいというわけでもなく、普通に美味しい。
ラッキーポテトなんかデミグラスソースにチーズもかかってて、これだけでお腹いっぱいになる。
とにかく安い、量が多いので大満足。テイクアウトもできるし、こりゃ何度でも来たくなるなと思った。
昼も終わって3時近かったけど、それでもお客さんでいっぱい。
お腹いっぱいになるには、ラッキーピエロが一番かも。

そう、次の日の朝市でご飯食べるところを物色していたけれど、ここだと決めて入ってみたところで限定の海鮮丼。2000円くらいだったかな。
小さなものが出てくるかと思いきや、2人前はありそうなピザのような大きさの桶で出てくる。
イカもやっぱり新鮮で、久しぶりに食べてやっぱり美味しいと思ったけど、何よりもウニ。
真ん中に乗っかっていたミョウバンを使ってないウニ。
黙っていると溶けてくるウニ。ミョウバン使ってないウニは時間が経つごとに溶けてくるんです。
口の中に入れると磯の香りがスパーンと鼻の奥まで突き抜けてくる最高のウニ。
久しぶりに「フッ」と笑ってしまった。
どうやら本当に美味しいものを食べると僕は笑うらしい。
「まじかっ! 嘘だろ! 美味すぎやん!」
と内心思っての「フッ」です。「フフッ」とか。
今度から「フフッ」が出たら本当に美味しい物食べたんだと思ってください。
美味しかった。ウニ。

行きは暗かったけれど帰りは少し道の駅によることが。
行きの途中喜茂別町のセブンイレブンに立ち寄る。
ゆり根が売ってる。一度通り過ぎたがもう一度よく見てみると袋が大きい。350円とある。
「うそーん。スーパーだと一個100円以上は絶対するゆり根だよ?」
と思いおがくずで中が良く見えないがロングの袋の中には7,8個入っているという。
真狩村がゆり根を沢山作っている。
喜茂別町は近い。
買ってみるか。いや、買ってみるべきだ。
2袋購入。
後日友人を招いた宴会で函館で買ったインカの目覚めというジャガイモとともにグラタンにして提供することに。

函館二日目の朝は朝市で買い物を。
特に昆布。
安い。大きい。そして転売してもよいほどの高級昆布、がごめ昆布や出汁昆布、昆布巻き用昆布等を買う。
そこで小さなインカの目覚めを発見。
「これだけ小さいと皮むくだけでなくなっちゃうよね」
すると売り子さん。
「そのまま揚げればいいんですよ」
「ああーーーー!!!」
ひらめく。
なるほど、小さいからフライドポテトにそのまま使えるんだ、と気が付き、上記の料理に。
その他、売り手の会話を楽しみながら明太子イカやら燻製鮭トバやら買い物をしすぎた。
それもこれも宴会で提供いたしました。
昆布、どうしようか。
和食の知識が皆無なだけに、やれやれ、昆布は使い方が難しいぞ。
こいつは調べないといけない。

帰り道。
森町。
見覚えがある。
おや、添乗員時代来たことがあるじゃないか。
道の駅の公園を見て思い出す。
売店を物色。
金時人参、大きいのが二本とか入ってて100円。
信じられない。これは食いつくだろう。むしろ売れてないのが驚くレベルだ。
スーパーだったら、この大きさと量だったら500円近くで売ってたりする。
しいたけも7cmくらいはあるだろうしいたけ6個入りが500円。
これらは宴会で使いました。
しいたけは肉詰めにしてクリームチーズ粒マスタードソースをかけたものを提供しましたよ。

帰り際中山峠で吹雪に合う。
視界不良。
降り始めだけど路面は注意しつつ安全運転。
定山渓まで抜けるとほっとする。
なんとか家に着き、放浪の旅終了。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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