「大人」って何だろうなとずっと考えていたけれど、40手前にしてよくわかったことは、「大人って強い」みたいなことを子供心に思っていた。
大人は色々できて、強くて色々わかってる。
みたいな。
他の人も昔そう思ってたんじゃないかな。
でも自分が昔見ていた大人の年齢になり、他の人もよく見ていると、別に強いわけじゃない。
その代わり、口は禍の元じゃないけれど、べらべら余計なことは喋らなくなったかもしれない。
そして、喋らなくなるゆえに「色々我慢する」ことをしている。
他の大人も本人がいないところで結構な愚痴を色々言ってる。
どうしようもない状況の中で、なんとかしようと上から言われ圧力かけられながらストレスマックスで、どこかで切れて陰ながら物とかに当たったり独り言多くなったり。
周囲の大人の様子を見ていると、小さい頃はこんなんだったのかなと多少予測がついたり。
ってことはさ、たいした精神的な成長なんて実はしてないのかもしれない。
弱い部分は大人になろうと小さなころのままで、そんな欠点を持ち寄って、少しは長所もあったりで、大人の社会って出来ていて、ドラマで出てくるような出来る大人なんて一部の人たちで、ほとんどの人たちは、ただの子供なんだなーって思わされることが多々ある。
自分だって、一体どこが成長しているのかわからない。
技術的なことはわかるけど、精神的なことも気を付けようと思っているけれど、やっぱりなー、よく考えると、他人に指摘される部分を集めると、何も成長していないんじゃないかって思うことは多々ある。
じゃあ成長するって何かっていうと、やり方を変えるしかないんだと思う。
何よりも新しいことに挑戦し続けること。
今の自分を守るのではなく、移り変わる時代の中で、しっかりと変化を受け入れていかなければ、自分がどうしようもなく取り残されて、結局何をされても、どんな状況に陥ったとしても文句が言えないことになる。
変わらなきゃいけないのは、いつだって若者じゃない。
大人の方であって、これから育つよきものを若者以上に苦悩して育てなきゃいけないんじゃないかとも思う。
社会人ってやつは、とにかく今の日本の会社組織のほとんどは、トップダウンが当たり前で、意見の交流が有益なものと考えてはいないように感じるのは自分だけだろうか。
条件反射的に動いて、変なことさえしなければ苦労もしないし文句も言われないし、お金ももらえる。
そんな下っ端も結構いるくらいだから、いったいぜんたい大人になるって、ただぼんやりと年を取って稼ぎを趣味にあてて、色々個人的なことを充実させて、幸せな気分に浸っていくのが人生なのだと日々を過ごしている人もいるんだから、子供からしたら「何やってんのさ」って普通に思ってしまうくらい。
少なくとも小さなころは、あらゆる種類の「力」に憧れていた。
でも、そんなものはなくて、意外に「力」をつけるにはとても辛くて、途方もない努力といろんな人の力添えが必要だと知っていき、自分にはできないなどと諦めたり。
みんな日々必死に生きてる。
仕事懸命にやらないと上司に怒られるし、会社法人は利益出さないと潰れるから、くいっぱぐれないように頑張らないとと思っている。
家族持って子供もいたら育てなきゃいけないって使命感があるし、大人ってみんな必死。
家族持ってる人は一生懸命。
黙っていたって子供は大人になる。
大人は老人になっていく。
各々の幸せを見つけながら、進んでいくんだね、大人って。
そして、人に口出す暇があったら、自分の道極めた方が、よっぽどいいことが起こるってこともよくわかった。
大人って、子供が見ているよりも大変なんだよね。
大人になって分かったよ。
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