知り合いがストーカー被害にあっていた。
少々事情で数日家を留守にしている時に家にまで侵入されパソコンを盗まれ部屋を荒らされたらしい。
警察も最近ストーカー事件でマスコミから叩かれているためか、ピリピリしているようで数日でのスピード解決となった。
犯人が逮捕されたらしい。
しかしその犯人、学歴など関係ないのだろうが、日本でも指折りの国立大学の院まで出て、今回の逮捕。
いい年なのに前科が・・・驚いたことに初犯ではないという。
理系の学歴なのだけれど、私の知り合いに精神科医がいて大企業の人たちを診ているらしいのだけれど、理系の大学を出てきたエリートは今まで思い通りの人生を過ごしてきて、大学まで言わば負けなしで過ごして来た人が社会人になると突然上には上がいてつまづくのだという。
何事も理詰めで考えるために、非常に視野が狭いが、理詰めでこんこんと常識なことでも説明してあげると理解するといっていた。
まあ一例にすぎないのだろうが、理系は理論と実証の世界。
学生の間は未知の理論や理論から外れたことは、ほとんどしないだろうから、どんな思考回路になるかは推測だが想像はつく。
つまり頭の中では完全に組み立てが済んでいて、その組み立てにそぐわないものは、ことごとく納得がいかないという心情だろう。
通常ストーカーになる人間は一種の飛躍した思考の組み立て方が見られる。
自分の導き出した推測的結論をさらにベースにして次の思考に移るため、現実を置き去りにして妄想だけが進んでいく。
例を出そう。
Aちゃんはこの前お酒の席でボクに親しげに話してくれた=親密になった
親密になったので少しは二人の関係は近づいた=自分の気持ちを伝える行為
自分の気持ちを伝えたので相手はボクの気持ちを知っているはずだ=知っているからもっと二人は親密になった
相手はボクの気持ちを知っていてボクも相手のことを思っている=両思いに違いない
両思いのはずなのに相手は断ってきた=逆恨み
※今回の場合は恐らく自分の組み立てどおりにいかないための逆恨みであることが推測される。この手の「頭の中で完全に組み立てて起こった現実を受け入れない」というのはエリートにありがちなパターンかもしれない。
上記の例のように自分で導き出した結論を現実と混同して飛躍的に思いを積み上げていくという特徴は結構見られる特徴だ。
しかしまあ、いくら有名大学の院まで出た高学歴の人間だろうが、ここまでの犯罪を起こしたら人生終わったも同然で何せ犯を重ねているあたり救いがたい。
知り合いは女の子なので、やっぱりストーカーが生きている限りは恐怖を感じながら生きていかなければならないのだと思うと、その心情は察するにあまりある。
ストーカータイプの人間は特に今回の場合エリート意識がどこかにあるため、自分の行動や人生に傷をつけた人間を逆恨みするなどのことが考えられる。
ストーカーが出てきてから被害者を守るようなシステムは現在ではない。
アメリカかどこかでストーカーは発信機をつけるような措置をしていた気がするけど、日本でもそのくらいはして欲しい。
ひとまずは解決したことを安堵し、犯人がちゃんと心を入れ替えてくれることを願うばかりなのだが。
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