忍者ブログ

あさかぜさんは見た

リクエスト何かあれば「comment」に書いてください。「note」「Paboo」で小説作品読めます。

05/26

Sat

2012

ふと我に返る カーペットの染み

自分は褒められたような生活はしていないし、自分がいまだに一人前じゃないことはわかっているし、まともな道を歩いていないことはよくわかっている。
私のやろうとしていることは常識ハズレで、他人には理解できないようなことも平気でやるし、とてもじゃないが誰かがついてこれるような行動は心がけない。
何故かというと、知るために手段を問わない時がある。
その代わり、学ぶ、書く、磨く。
その連続。
文学、芸の世界に出家する気持ちでいる人間に、命を人生を捧げようとしている人間に、他人の理解などきっと及ばない。

カーペットを見ると黄ばんでいる。
座布団を敷いているのに何年も座っているせいで、座っているところがハッキリと模ったようにお尻の形が浮き上がっている。
ああ、俺ここに何年座っているんだ。
俺ここでパソコンに何年向かっているんだ。

他人から見たら正気の沙汰じゃないかもしれない。
ずっと座って、何年も何年も同じことをしているみたいに見える。
その結果カーペットに染みまで作るほど、座り込んでいる。
ずっとここで書き続け、今に至っている。
実力がなければ、このまま自分がカーペットの染みになってしまう。
そういうことすら考える。

もういい。
ここに座り続けるのはもう充分だ。
もう散々座ったし、もう外に出ていいくらいのものは身に着けつつあるだろう。
あとは外に出て、新しい場所で学んでいく。
なのに、何故ここにいるんだ。
早くここから出なければいけない。
なのに自分は座り続けている。
そんな気持ちさえある。

考えないようにしてきたし、比べてもしょうがないことなので意識しないことにしていたが、ふと意識させられると辛いものがある。
そして、やはり理解されないことなのだろうなと思うと、もうその人とは距離を取りたくなる。
ある種の使命感すら持ってやっているが、まず世の中に出なければ何一つ達成できない。
焦燥感だけが積み重なり潰されてしまうので、なるべく風通しのよい心の状態を保っている。

たいしたことのない人間なのだ。
まだとるに足りない人間なのだ。

こういう人間の最も傍に来るのなら、相当覚悟したほうがいい。
常に破滅と隣り合わせになるのだから。
うまく付き合うコツは距離を取りながら、まずいと思ったら離れることだ。
そのほうがいいと思う。

拍手[0回]

PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

フリーエリア

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

バーコード

プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

最新コメント

(07/27)
(02/23)
(03/05)
(03/02)
(01/24)
(07/29)
(01/21)
(08/16)
(04/28)
(04/20)

ブログ内検索

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

忍者アド

Copyright © あさかぜさんは見た : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]