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あさかぜさんは見た

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05/29

Tue

2012

覚める夢なら覚めた方がいい

よく考えることがある。
好きってなんだろう、と。
人を好きになる、何かを好きになる。
なんでもよいけれど、自分の場合は文章をやっているので、人を好きになることと重ね合わせて考えたりする。

何度もやめようと思ったし、何度も迷って、何度も嫌な思いをした。
でも自分の中からすっぽりと取ってしまったら、本当に生きがいを失ってしまうほど、生きることが味気なく感じて、自分の生命の価値すらどうでもよいものに成り下がるような気持ちがした。
目標を失い、生きがいを失い、残されたものは、とても寂しい気持ちだけのような気がした。
それだけ文章は自分にとって大事なものなのだと、やめかけて気がついた。

例えば恋。
いつか夢から覚めたように、消えてしまうような感じがしている。
愛されたことはあって、今でもその愛が続いていることは信じられても、恋が長続きすることは信じられない。
それだけ「恋」という名の「偏見」に自他共に悩まされてきた。

芸の分野でも似たようなものが「憧れ」だ。
最初は憧れが強くて懸命にしがみ付くけれど、やがて現実が見えてきて、挫折し、苦労に耐えられなくてやめていく。
自分の場合「恋」にも、この過程を重ね合わせている。
憧れも恋も、いつかは夢から覚めたようになくなってしまい、別のものへと置き換えられる。
それは「現実」の中で作り出され、新しい光として輝きだす。
しかし、その光を浴びる前に、恋や憧れがなくなった段階でやめていってしまう人がほとんどだ。
そんなことで去ってしまうほどの気持ちなのならば、最初から好きではなかったのだと私は見てしまう。
ならば、早く覚めた方がいい。
夢を見ているのなら、早く目を覚まして、きちんと現実の中で生きていったほうがいい。
そう考える。

人の人生は、色々な要素で変化していく。
しかし忍耐の使いどころと、積極性の出し惜しみをすると、どうにも変な方向へ向かってしまうのではないのか、と考えるところがある。
人を愛するには、物事を愛するには、忍耐強さを使うべきところで使い、積極性を出して自ら傷つき学びを得る必要がある。
そんな、言わば「愛の戦場」ともいうべきところで、百戦錬磨されていくのだと思っている。

覚めるものなら覚めたほうがいい。
よりよく現実を見つめ、そして考えていくために、夢など早く覚めたほうがいいのだ。
そして生活や人生をしっかり見つめていく傍らで、大事に続けていくのが現実的なのだ。
夢を見ながら人生を組み立てることは、夢が大きな分だけ代償が大きい。
現実とのギャップの中で苦しむ。
現実とのギャップの埋め合わせを、たくさんのもので補わなければいけない。
それがわかっていないと、本当にどこまでもどこまでも犠牲を差し出しながらも自分の夢をいつまでも語ってしまう、憧れから抜け出せない、夢を見ている愚か者になってしまう。

憧れているうちは夢には近づけない。
いや、たとえ近づいたとしても、続けていけない。
続けていくためには、それぞれの「現場」で「戦う」必要がある。
その戦いを放棄しているうちは、見誤っているうちは、何も得ることはない。
夢を見ているだけだ。

覚める夢ならば、早く覚めて、現実的に前へ歩き出したほうがいい。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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