食べろぐでも載ってます。
北海道は登別市。
地獄谷の有名な温泉街に行ってきました。
そこでも知る人ぞ知るラーメン店「味の大王」でラーメン食べてきました。
ここはカレーラーメンがおいしいのですが、もうひとつ辛党のチャレンジ精神をくすぐるものがあります。
その名も地獄ラーメン。
この地獄ラーメン0丁目からあり、上限がありません。
この「~丁目」というのは辛さのことであり、役4gほどの唐辛子が追加されていきます。
それで、10丁目から制覇した人の名前が張り出されているのですが、辛いものはいける私めが挑戦してまいりました。
1丁目ごとに追加される唐辛子の量。
ラーメン店に入り新規の人間で興味本位で10丁目頼む人がいるのでしょう。
「ご注文何になさいますか?」
眼鏡をかけた優しそうなお兄さんが聞いてくる。
「地獄ラーメン10丁目で」
一瞬空気が変わる。
刹那のたじろぎ、疑惑の目。
「10丁目ですか?」
不安げに聞くお兄さん。
「はい。10丁目で」
堂々と応える私。
憂いを帯びたお兄さんの目は語りかける。
「これは興味本位で食べるようなものではないのですよ」と。
お兄さん私の目の前にある張り紙を指差して念を押してくる。
特に挑戦しても何も出ないことと、まったくお勧めしていないことと、スープまで全部飲まなければ達成にはならないことなど。
「大丈夫です」と私。
スタッフ2名の不安げなまなざし。
もう1名ラーメン作る係りの淡々とした仕事ぶり。
そしてしばらくして出てくるラーメンはこちら。
まっかっか。
レンゲですくってみる。
ちょっと影が写ってしまって見づらいけれどスープはカゴメあたりの「トマトジュース」のどろっとした感じを思い浮かべてくれればよいです。
現在の最高記録保持者は53か54丁目あたりだそう。
つまりさらっとしたスープがトマトジュース状のものになるのだから、その5倍ときたらいかなる状態になっているのか想像もつかない。
ちなみに1丁目追加するごとに50円プラスされるので、800円+2750円=3550円で新記録挑戦です。
はっきり言って10丁目まずいです。
いや、張り紙でも書いてあるし念も押されるし、改めて言うことではないのですが、まずい。
最初の麺を食べたあたりでは、「お、いけるんじゃないの?」と感じましたがスープが辛かった。
なんかトマトジュースにみりんを入れているものを飲んでいるような感覚になってくる。
ちなみに10丁目は市販のキムチの中に甘みを見出せる人なら充分いけると思います。
自称ピリ辛好き程度には絶対にお勧めしない。
ハバネロペッパーを普通の唐辛子のように10振りくらいしたものを食べられる人なら全然平気。
ちなみに汗は吹き出る、気持ちは悪くなるで大変でしたが普通のラーメン食べる速度で完食。
食べ終わった時、はっきりわかった。
これは見得のために挑戦するものなのだと。
食べ終わり、お兄さん見る。
「これでいいですか?」
と、どんぶり見せる。
お兄さんほっとしたように微笑む。
私も微笑む。
店内が何かの呪縛から解放されるかのように明るくなったのを感じました。
思わず親指立てたくなっちまったぜ。
10丁目以上完食の人は店に名前が残せるそう。
で、書いてきました。
たかが10丁目あたりで。
せっかくの記念なので。
「会社の名前などはよろしいですか?」と聞かれましたが、フリーだもん。
自分の名前だけがブランドだもん。
名前だけ残してきました。
店を出る時待っていた客が「地獄ラーメン4丁目とビール」って注文していました。
なるほど、あれがツウの頼み方なのね。
もし登別温泉お立ち寄りの際は、お気軽に普通のメニューで楽しんでくださいな。
コンディションがよければ新記録もいけるかもしれないと思いましたよ。
ちなみにその後気持ち悪さはタコカツを近くの店で食べるまで抜けませんでした。
P.S.
営業時間が12:00~14:00、21:00~翌2:00となっているので、定休日など調べてから行ってくださいね。
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