死後畳み掛けるようにアップル創業者のスティーブ・ジョブズに関する本やあちこちでの論考が出ているのですが、そもそもおかしいなと感じるのは結果だけ見て、どう学ぶかという姿勢は何か違和感を感じるわけです。
ジョブズは誰かの手のひらに収まるような人間ではなかったからこそ、これだけ世界に対して影響力を持ったのです。
つまりですよ、今の日本企業の体質や考え方や組織構造、人間に対する扱い、すべてが「第二のジョブズ」の誕生を拒んでいるわけです。
そうは思いませんかね。
私世界屈指の芸術都市を作ろうと思ってますけれど、「何こいつ」というぐらいのレベルなんですよ。一番初めって。
ほとんどの人間が夢を叶えずに挫折して消えていく中、その夢破れた人間達が考える夢のような発想をさらに上回るバカさ加減で思い描いているのですよ。
そういう人間を迎合できますか?せいぜいバカにするのがオチでしょう。
すべてのものが個人の手の平に収まるような考え方に集約され、ものの見事に「名前を借りた一般的文言」に成り下がっている。
イノベーションというのは今の発想をぶち破るってことじゃないでしょうかね。
日本で例えるなら日本を五つの小国家に分けて連邦制にする。
これぐらいの発想がイノベーションというのですよ。
そもそも何を論じても現在の保守的かつ閉鎖的で「常識的」な考え方では、いくらジョブズから学んでもジョブズのような人間は生まれないし、ジョブズのような仕事もできないのです。
そう思いますけど、何をしたいのでしょう。
天才的な仕事をしたいのなら、今ある常識をことごとく無視して、一ミリでも進んだ感動を提供しなければいけない。
発想そのものが夢にあふれているってことは、まずは採算度外視じゃないといけないのですよ。
というより最初から金との折り合いを考えながら発想するものに、ろくなものはないってことですよ。
「無理だ」「不可能だ」「バカらしい」を実現させるための突拍子もない発想をしていくのがイノベーションだと思うのですけれどね。
腹が立つのですよ。正直言って。
結局ジョブズを研究しても目の前のジョブズの卵はきっと無視する。
今の発想をすべて自分で否定できない人間にジョブズのような考え方はできないし、ジョブズの卵を見出すことはできないし、ましてやジョブズになれるはずもないのです。
私はね、将来人類はミステリー小説を書けなくなると思いますね。
なぜならすべてコンピューターが組み立てて人間よりもおもしろいミステリーをシミュレートして作り上げるから。
あと私は将来のビジネスはバーチャル空間上での商談を含め、わざわざ出張などしなくてよいところまで行くと思いますし、薬品開発はスーパーコンピューターがしてくれるし、ナノマシンは細胞のテロメアを修復するし、テロと呼ばれるものはナノレベルで発生して人体に影響を及ぼし、神はより脳神経へと直接届くようにヘッドギアをつけてスコープで覗けるバーチャル体験型になりプログラム上で聖戦が繰り返されるだろうし、戦争は人工を減らし経済を支えるマネーゲームをするための手段となり、人間の幸福は通話内容履歴・ネット文章・公文書などなどから計算された言論空間で完璧に制御されていくだろうし。
想像できます?こういう世界。
これが私たちの生きている間に実現可能になると想像できます?
そしてこれにすぐに着手しましょうか、と考えるのがイノベーションなのですよ?
まあ、犯罪レベルのものも入ってしまいましたが、金を稼ごうという発想じゃこんなこと考えられない。
俺が人間の生活や価値観を変えてやるんだ。お前たちのスタンダードは俺の発想でもっと幸せで素敵なものに変わるはずだ、と毎日わくわくしてなきゃいけませんよ。
できますか?
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