はとぽっぽ弟が発言したことらしいのですが、通常科学は実例を元に推論をたて、推論を裏付ける証拠を集めていく。
当然親や兄弟が自殺して、特にそれが思春期の場合に起こったら、人生に暗い影を落とすのは当然のことで、生涯忘れない事件としてことあるごとに思い返すことと思う。
その上で、そのような深層心理に落ちた不安要素が、人生の中でなんらかの大きな要因になることは考えられなくもないのだが、しかしそのような心理的要因で起こる自殺と、DNAを直結して考えてみるのは、推論の方法としては間違ってはいないかもしれないが、「自殺遺伝子」があると立証されるまでは単なる推論でしかなく、もし「自殺遺伝子」なるものがあれば、「遺伝子型自殺」は将来遺伝子治療によって完全に治療できることを断言したも同然である。
しかし、DNAから考えてみると、細胞を作る遺伝子があり、脳内の電気信号もこのDNAに多少左右されると考えるならば、自殺しやすい遺伝子や、うつ病になりやすい遺伝子というのがあるのではないかと推論だてるのも当然の話だ。
ということで、調べてみたら、やっぱり同じこと考えてすでにある程度推測している人たちがいた。
http://saito-therapy.org/new_finding/suicdgene.htm
http://www.medical-tribune.co.jp/mtbackno10/4021/21hp/M4021102.htm
まあ、自殺と一口に言っても、死ぬという決断をする行為は二次的なものであって、死にたい何かがあるから自殺するのである。
それは当たり前のこと。
科学の観点から考えれば、自殺遺伝子があっても、自殺まで決行させちゃう環境があるから死んでしまうというのも十二分に言える。
人間は生まれたときに素質は決まっているかもしれないけれど、人生まで決まっていないのは、後天的に獲得するものが、生まれた時に得ていたものよりもはるかに大きいからではないかと思うのですよ。
「なりやすい」という因果はあっても、「しなければいけない」とまではならないのは、やはり環境が大事だからなのでは?と思うわけです。
追記:
ちなみにこのようなDNA情報について昔から懸念されていたのが「保険」の問題ね。
例えば医療機関などでDNA審査ができるようになり、アルコール依存症や、疾患の危険性が高い遺伝子を持つものがいて、その情報が保険屋に流れてしまうと、保険に入れない人間が出てきたり、保険金の支払いに支障をきたしたりなどして、明らかなる差別化が生まれてくると。
この話を聞いたのはもうすでに10年以上昔。
遺伝子解読って相当な時間がかかるのね。
根気のいる作業です。
こっからはもうSFの話しになるけれど、国家がDNA情報を管理し、犯罪を起こしやすい者をナノマシンでマーキングする。
24時間体内に埋め込まれたナノマシンが国に情報を提供し、体内物質情報により、以上に興奮したりなどする時、秘密警察が監視をするとか、考えられなくもない。
結婚の際に遺伝子情報を元に、人間の優劣を決めるとかもあるだろうし。
自分が死ぬまで人類は遺伝子にどれだけ接近することができるのか興味はあるところです。
しかし、不安定要素があるから遺伝子も人間も進歩してきたんじゃないの?遺伝子的に「完全なもの」が何かもわからないのに、優劣を論じるのは、それこそ論外なのでは。
通常生活レベルでは充分に論じられるけれど、それで遺伝子までもくくって論じてしまうのはねぇ…見境がない。
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