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あさかぜさんは見た

日記

09/08

Mon

2008

森山直太朗 「生きてることが辛いなら」




歌詞:http://www.naotaro.com/special/ikite_ly.asp

何かと話題になっているようです。
今日初めて聞きました。

最初歌詞を見たとき、一瞬「これはマズイ」と直感的に思いました。
森山直太郎自身の気持ちはわかるし、この歌詞が何を狙っているのかということを歌詞の言葉の配置と歌そのもので理解はできましたが、危険な歌詞であることは間違いないです。

理由は、私も精神的にどっぷり底にいたことがあるのでよくわかるのですが、コンプレックスや強烈なネガティブな感情を持っている人間と言うのは、あるキーワードに過剰反応します。
それは単語であったりフレーズであったりします。
ひどい人は記憶や正常な理性すらぶっ飛んで、自分が何をしたかわからない状態で病院のベッドで起き上がる人もいます。

森山直太郎がこの歌を歌う勇気、プレッシャー、そういうものを背負ってたって歌うという姿勢は大変凄く、マネのできることではないかもしれませんが、本当に崖っぷちや暗闇にいる人は、常に「自分」しかいません。
自分で精一杯すぎて、もうあっぷあっぷして、生きていることはもう辛いと考えている人に、歌い手がどのような気持ちであるか、どのようなメッセージを送りたいか、なぜこの歌を、言葉を、歌い上げようとしているのか、そんなことを思いやれる余裕なんてないのです。
そういうメッセージが受け取れる人は「健全な状態」であるか、まだぎりぎりそれに近い状態であることは間違いないです。

それともうひとつ歌詞そのものの欠点として前半のマズイ部分のほかに、部分的に難しいです。
単語は単純ですが、表現的に難しいフレーズは、拡大解釈される危険性があります。
仏教観っぽい表現も通常の表現ではないので伝わらないと思います。
これらの危険性は作者が予期しなかった読者の結論を導き出したりします。
最初からそれを狙っているならまだしも、この歌は目的が明確であると私は察しました。
そのような理由から、本人の意図したものをそれて物議を醸すのは当然です。
(私の場合はわざと議論をさせるためにやったりしますけどね)

はて、多くの一般大衆がどう判断するかはやはり主観に任せるほかありませんが、彼が歌い続け、メッセージを出し続けることで、少しずつ誤解も解けることを祈っております。
でも、今までの例から言って、多少アマノジャクっぽいテーマの捉え方で、全面的に支持された例はほとんどないです。
理解できる人だけついてくるみたいな感じです。
この歌に関して、そういう賛同のされ方が妥当かどうかということは、わかりませんが、彼から受け取ったメッセージを誰かのための思いやりとして行動していくという傾向が出るのなら、この歌も失敗ではないと思います。

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プロフィール

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あさかぜ(光野朝風)
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。

気が付いたら他人からとても褒められる娘ができまして、人生が大きく変わりました。
この小さな可能性と向き合うため頑張って生きております。

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