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あさかぜさんは見た

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03/11

Thu

2010

きゅうきゅうしゃは赤い

きゅうきゅうしゃきゅうきゅうしゃ。
きゅうきゅうしゃきゅうきゅうしゃ。

おかあさん、
きゅうきゅうしゃだよ。

あかくてぴかぴかしてきれいだよ。

おかあさん、
おかあさん、
おかあさん?
みえないの?きゅうきゅうしゃがみえないの?

あかいきゅうきゅうしゃだよ。
おかあさんはみえないの?

おかあさん、おかあさん。

おかあさんは、
いつもわたしのみていることを
うそだというよね。

おかあさんは、
いつもわたしにちゃんとなりなさいっていうよね。

わたしはいつもちゃんとしているし、
わたしはいつもみたままのことをいっているよ。

わたしはうそつきじゃないよ。

うそつきじゃない、
うそつきじゃない、
うそつきじゃない。

おかあさんこそ、
うそをついているんだ。

おかあさんはうそつき。
わたしのことをうそつきといううそつき。

おかあさんのめはへん。
おかあさんはわたしとみているものがちがう。
おかあさんのめがおかしい。

おかあさんのめをとりかえたい。
めをとりかえたらおかあさんはもとにもどる。
わたしにまえみたいにやさしくしてくれるでしょ。
やさしくしてくれないおかあさんはこわい。
おかあさんのめがわるいんだ。

めがわるい、
めがわるい、
めをとりかえたい。

そんなめはいらない。
おかあさんのめはいらない。
おかあさんのめをとってやる。

めをとってやる、
めをとってやる、
めを。
めをめをめをめをめをめをめを。
そうしたらまたちゃんとあいしてくれるんだ。

だから、
めを、めを、めをめをめを、
トリカエテアゲルネ。



救急隊員が部屋に駆けつけると、母親らしき女性がガタガタ震えていた。
「あなたですか?通報してきた人は。しっかりしてください」
隊員の言葉に母親は怯えきって言葉を言えないでいる。
「あ、あああ、あああああ、あの子が」
女性の指差す先には血まみれの女の子が果物ナイフを持って薄ら笑いを浮かべていた。
果物ナイフからは血が一滴したたった。
救急隊員が「何があったんですか?」と聞くと、母親は答えた。
「あ、あの子が、き、急に自分の両目を、な、な、な、な、ナイフで抉り出したんです!」



きっと、
わたしがいけないんだ。

おかあさんがみえるものとちがうから。
おかあさんとみえるものがちがうと、
わたしはいけないこ。

おかあさんのめはいらない。
おかあさんのみているせかいはいらない。
おかあさんとちがうからいけない。

きゅうきゅうしゃきゅうきゅうしゃ。
きゅうきゅうしゃきゅうきゅうしゃ。

きゅうきゅうしゃはあかくてきれい。
これからはきゅうきゅうしゃみたいなきれいなゆめをみながら、
おかあさんのいうことをちゃんときけるこになったよ。

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03/28

Sat

2009

違和感のある教室の子供

一週間ほど前に見て、起きた時にどこだかわからなくなるくらい混乱していた夢。



自分は、教室の後ろ側に座っている。
同じ列の一番前の席に、一人だけ違和感のある子供がいる。
暗闇に包まれているというか、一人だけ異様な雰囲気を感じてずっと気にしていた。

前に二人の死体のことを聞いていた。
一人はわからないが、もう一人は女の人の彼氏だった。
二つの遺体とも首がなく、女性のほうはずっと彼氏の首が見つかることを望んでいた。
その話を知っていたのか、妙に前に座っている子供のことが気になってしょうがなかった。

ドラム缶のようなやや大きめのたらい風呂のようなものに、自分は入っていて、よく見るとその子供もいた。
片足で一生懸命何かを沈めているようだったけれど、よく見ると行方不明だった首だった。
しかもただの状態ではなく、皮がはがされている首で、恐らくその子がやったに違いなかった。
女性は風呂の中に入ってきて、生首を抱き、ようやく見つかったと涙を流しながら喜んでいた。

教室の後ろの席でそのことがあってか、ずっと異様な雰囲気の子供を見ていた。
授業中で、ビデオのようなものをみんなで見ていた。
短歌か俳句のような解説で、その詩が子供のことと大きく関係しているのだと直感的に感じながら見ていたのだが、ふと気がついたことがあった。
細かい詩の内容は忘れたが、この詩の内容のことを実行するには「一人ではできない」「必ず二人必要になる」と知ったとき、子供の殺人への動機が、ふっとわかって、思わず立ち上がり、教室の前へとずかずかと行き、異様な子供の横を通り過ぎ、おかっぱのような髪型でよく顔が見えなかったけれどしっかり顔を睨みつけながら教壇の前に立ってみんなに力説した。
「この歌は一人じゃできない。必ず二人いないとできないんだ。二人じゃないと歌の内容はできないんだぞ!」
そう叫んだとたん、教室が真っ暗闇になり、何も見えなくなって金縛りのように体が動かなくなった。
そして、なおも自分は叫んで、
「お前たち!この恐怖がわからないのか!これがこいつの正体なんだぞ!お前たちにはこの恐怖がわからないのか!」
暗闇の中で何か揺れたような気がして、もはやここまでかと思ったとたん、目が覚めた。

仮眠をしていて夕方に起きたけれど、夕暮れ時なのか、朝方なのか、どっちなのかさえもわからず、自分の部屋で目覚めたということもしばらくわからなかった。

そんな怖い夢だった。

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11/14

Fri

2008

ガソリンスタンドの少女

時々変な夢を見ます。
そういう時って命の危険性がある夢なのですが、ちょっとしたホラー体験を夢の中でするわけです。
で、「死ぬ。まずい。起きなきゃ」って起きるんですね。
自分が寝ていることはわかっているみたいです。

ホラーですけど、今朝見た夢の話をします。


「ガソリンスタンドの少女」

私と友人がガソリンスタンドの休憩所にいたんです。
それで、外ではスタッフが給油したり車拭いたりして、忙しく働いているわけです。
私たちは給油を待っていたのかなんなのかわからないのですけど、休憩所にいきなりいるところから夢は始まってます。

ふと自動ドアのところを見ると、スタッフがおかっぱ頭の小さな少女と話してる。
今時着物着て、「変わってるなぁ」って見てたんです。
髪で顔はよく見えないのですけど、かがんで耳を向けているスタッフに何か一生懸命言っている。
それで言い終えたのか、スタッフはどこかへ走って行ってしまいました。
しばらくするとスタッフが帰ってきて、「あれ?」と言ってきょろきょろ探します。
休憩室にも入ってきて、探しているので、きっとさっきの少女を探しているのだなと思ったのですが、どこにも姿は見えません。
自分もつられてきょろきょろしていると、友人の斜め前方にいるわけです。
その時少女は卵の表面のような仮面をかぶっていました。
目と鼻の穴のあいたシンプルな仮面です。
「あ!」と私が思ったら少女は友達にすーっと近づいてきて、くちづけをして「うふふ」と言って消えてしまいました。

次にシーンが変わって、私はベッドで寝ていました。
そうしたら「遊ぼう」「遊ぼう」ってどこからか聞こえてくるんです。
「誰だろう」と思って目を開けると、ベッドの脇におかっぱ頭の仮面の少女が立っているわけです。
「遊ぼう」「遊ぼう」と言って私の指を掴んでいるのですが、物凄い力で振り払えません。
近くでよく見ると仮面の目のところに開いた穴から少女の目がよく見えるのですが、血走っていて、まわりには包帯をたくさん巻いているようでした。
まるであの仮面の下は包帯で巻かれた顔があるかのようでした。
「うわ!これはまずいぞ!やばい!やばい!」
と思って、思いっきり掴まれた右手を振りほどこうとしながら、左手でその子の頭を力なく叩いていて、少女にキスをされてしまうか、というところで目が覚めました。

普通にホラー小説かけますね、これ。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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