<自衛隊イラク派遣差し止め訴訟>
ああ、この国ってちゃんと三権分立なんだな、一応。
と思う判決だった。
とっても勇気のある判決に、裁判官に心より拍手を送りたい。
よく見えぬ圧力に打ち勝ち、国に立ち向かう判決を出された。
そもそも、戦争において一番重要な行為は、古今東西「補給」にあった。
「補給路の確保」「補給をいかにするか」
当然敵方の戦略の立て方も、「いかに補給路を断つか」にある。
長期にわたる戦争において、この補給手段を断つことによって戦局が一変したことは、具体例をあげてもきりがないほどにある。
つまり、歴史が証明している通り、戦争行為における柱ともなるのが「補給」だ。
直接的な戦闘や武力的圧力のみが戦争ではなく、
戦争を継続させるための「補給」も、弁解の余地がないほどに「戦争行為」である。
もしこれが「戦争行為ではない」と主張するなら、あの太平洋戦争から何も学んでいないことになる。
日本人こそ補給活動の重要性を認識しているはずが、まったく反省も何もしないないということになり、あれだけの犠牲を出した自国の戦争を何も教訓にしていないということになろう。
昔から日本国は外交が下手だったと聞く。
外交の手段のために自衛隊を使うのは結構だが、したてに出すぎるところが日本国の外交べたを内外へ示している。
一国民として単純に「?」と思うし、なぜ圧力に押されて後手になるのかもわからない。
私は自衛隊保持のために憲法を変えてもよいと考えているが、自衛のための戦争行為以外は一切拒否し、平和主義を守ったほうがよいように思う。
自衛のための戦争は、当然占領活動も含まなければ現実的ではないけれど、望まぬ戦争に手助けをするような行為でしか円滑な外交を維持できないというのなら、それはもう少し考え直したほうがよいのではないだろうか。
なぜなら、平和を唱える日本が戦争の手助けをするとなると、理屈として「平和」の二文字を率先して主張できなくなる。
そのことこそ、今後の外交活動に影を落とす可能性も否定できない。
現在日本が、特にお金の部分についてヒイヒイ言っているのは、ど素人の私でもわかるし、その面から、なにかと外国に対して悪い印象を与えまいとするのはわかる。
しかし、もっとスマートで凛とした方法はないものかなと思ったりする。
これではほとんど主体的にたつふりをしているだけで、奴隷のように扱われているに過ぎない。
それは日本国民として望まぬことだし、この気持ちは私だけではないと思う。
政治のことはとても苦手だけれど、日本国が主体性を持つというのは、もっと違うところにあるのではないかと思うのである。
青山邦夫裁判長様。
これからも見えぬ圧力に立ち向かって勇気ある裁判官でいてくださいね。
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