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はやぶさ元プロジェクトマネージャー怒る

はやぶさ後継機に関する予算の状況について
http://www.hayabusa.isas.jaxa.jp/j/index.html

はやぶさ2の予算が大幅に縮小されることについて川口淳一郎さんが大きな憤りを持って、ふつふつとこみ上げる感情を抑え抑え書いているのがよくわかる。
前回のはプロトタイプで今回が初号機ということらしい。これからが本番というところで大きな障害を目の前にしている。

一番着目すべき点は、この国の製造が限界を見せることは明白であるから、創造を担う若手を育て、この国の体質をシフトさせなければいけないという点である。
今からでも遅いほどなのに、川口さんの危機感が受け入れられないとしたら、この国の先もどうなるかわからない。

ふと思うのだが、よく引き抜かれないなと頭が下がる。
私が海外のエージェントだったら関係者お金で引き抜き、宇宙開発事業を充実させるべく動く。
国の技術を売るという意識があれば、とても海外にいけたものではないが、やはりそういう話があったとしてもこの国を見限ることなく、こうして辛抱強く訴えかけているのだろう。
これからの宇宙開発事業や技術というのはソ連やアメリカが国家プロジェクトとして、躍起になっていたように、国家の威信をかけた問題ではなく、軍事や民間に応用し世界経済への影響力を持つためにあれだけの競争を重ねているのに、日本は「すぐ儲かるもの」にしか目がいっていない。
既にインターネット社会、コンピューター社会、こんなことは言わなくてもこうしてネットでブログを読んでいるのだから実生活にまで当たり前のごとく浸透しているが、それが宇宙とどう関係してくるのか、という想像力が一切生まれてこないのが不思議だ。

軍事や民間に応用できる技術を持つということは、世界への暴力の抑止にもなるし、国家としての発言権を増せるし、例えば夢のような技術、宇宙からエネルギーを地上に送るとか、未知の物質を調べて新しい発見により、新たな物質を生成できるようになるとか、医療通信製造エネルギーあらゆる生活に関わる技術、とにかくSF小説で書かれているようなことが、当然のように実現可能になり、30年前は考えられなかった今のこのネット社会のようになっていくということになる。

言い換えれば「特許ビジネス」を展開している世界に対して影響力を持てることになるし、何よりも「2番」ではいけないのは、その莫大な特許料を払ってビジネスをするのか、莫大な特許料をもらって技術を与えるのかでは天と地ほどの違いがあるからに決まっているからなのだ。
だから海外の生産力の波に飲まれる日本は創造にシフトしないと製造でも必ず敗北すると危機感を持って言っているのです。

常々繰り替えされることだが国家の未来は若者にある。
若者の柔軟な発想や知識がやがて日本の未来を創造することになる。
人材を育てるにはタダではできない。失敗を何度も繰り返すし、人間として挫折や敗北を経験しながら大きくなっていくだろう。無駄だと思われる、つまり経済的感覚から言えば「投資の回収がダイレクトにできない」状態が何年も続くことになる。
それでも他の国より技術的に一歩先に出るということは、国家として大きな前進であるし、やがては自分たちの生活そのものへダイレクトに反映されてくる。
単純な話として、もしこのインターネットを世界中に展開させたのがビル・ゲイツではなく日本人だったとしたらどうだろう。国家プロジェクトだったとしたらどうだろう。
4兆円もの個人資産を持った人間が日本にいるということになる。これが国家技術だとしたら5兆以上の技術を持っていることになる。
もし5兆以上の資産があり、それで次世代を育成できたとしたら、この国はどうなるだろう。
もしビル・ゲイツではなくスティーブ・ジョブズだったら?アップルが日本生まれだったら?
26兆以上の資産を持つ会社が国内にできている。
未来への技術というのは夢物語ではない。挑戦なのだ。
挑戦というと綺麗事に聞こえるかもしれないが、これがかなり泥臭い作業なのだ。テレビで編集され美談化されているようなものは一部・最後の達成感に集約されることであり、それ以外の作業は地味で長くて時として汚らしく、屈辱にまみれる。それくらい泥臭い。
しかし「夢」を追って、そしてその「夢」こそ、「国家の未来」そのものに関わってくるのだという使命感を捨てずに頑張っている。
その気持ちを、無駄にするようではこの国には未来はない。

国家が与えないのであれば、国民が寄付するしかない。
はやぶさの映画を見に行くくらいなら2000円を募金すれば、少しの間はしのげる。
映画を見たってはやぶさ技術へ何の影響力も持たない。私が開発者なら映画がはやっても予算がこのような状況ではヤケ酒でも飲みたくなる。そんなボヤキは書けないだろうから、ああして要点だけ書いても、大いに腹が立っていることがわかるのだから、よほどの感情であろう。
今生活が苦しい人がたくさんいるのはわかる。
だったら1円でいいじゃないか。はやぶさの映画を見に行く、レンタルで借りるなどする人は、その分を寄付する。一人10円だったら十億集まる。100円だったら百億。
お金が嫌だったら国に大して発言するもよし、ブログで盛り上げるもよし、手段はいくらでもある。
初号機を飛ばそうではないか。みんなの力で。
日本のプライドを込めようではないか。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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