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あさかぜさんは見た

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01/14

Mon

2008

つくづくもろい心だと思った。ちょっといいなと思っていた異性が親しい友達と付き合っていると知ったときの切ない胸の苦しみや、誹謗中傷されたときの殴られたような心臓の痛い動悸、そしてそれが自分でも現在どうしようもないくらいに向き合っているものに対して、たたみかけるように何人にも言われたとき卑屈になる己への腐りはてた感情や、他人をうらやんで皮肉や意味もなく否定したくなる下衆な感情、誰かを見下す気持ち、誰かを冷静に観察する気持ち、とにかくすべてが自分の財産で、すべてがもろい精神の上で、まるで平均台の上に片足で立っているかのようにバランスを保っている。

いくつもの故人を思う。自ら命を絶った巨人も多い。人と向き合うには、常に戦う気持ちがなければ死んでしまう。本気で芸術をやろうとするものには、死を意識するものがある。

いつか自分も踏み外してしまうのではないかと思いながらも、結構生きることへの執着が強い自分。同時にもろいものをあわせ持つ。真の芸術家は政治家にはなれない。欺瞞の中に真の芸術は出来上がらないからだ。
真実を否定する民衆の欺瞞を暴きだすのが、時代における芸術といえる。あとは、個々の活動に過ぎない。

いつも考えることから逃げる。行動することから逃げる。
何もありはしないのに。
もろい自分が大好きで、安定することが怖い。
失いかけ、少しだけ思い出した繊細さともろさを失うのが怖い。
何も描けなくなってしまうのではないかと、不安になる。

静まり返った雪の夜が大好き。静まり返った街。
幻想的で、朝の光と共に消滅するもろい静寂。

嘘は要らない。真実だけでいい。もろくて孤独な心を引きずって、いつままでも子供のままでいるのだろう。
さよならを言う準備はまだできていない。
苦しくても、孤独でも、悲しくても、伝えなければならないことは山ほどある。
伝えることに完全に絶望したときに、きっとようやくこの世に見切りをつけるのだろうと思う。

最後の言葉をどうするか。
それを考えるのもなぜかしらないが、わくわくする。

「私は人間に絶望した。しかし、希望にまで絶望したわけではない」

せいぜいその程度の男になりさがるかもしれない。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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