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あさかぜさんは見た

日記

09/23

Sat

2006

本当はこんなことどうでもいいのだけれど、国民が「真実」だと思っていることは「事実」であって、「真実」ではないことが多い。

前にも書いたっけ?
「現実」と「情報」の区別は「五感」があるかないかの違いがある。
つまり、生で体験したことだけが「現実」であり、そのほかの伝え聞いたものは、すべて「情報」となる。
ちなみに真実というのは、五感を織り交ぜた当人しか知らないことであって、そのほかはすべて「情報」でしかない。
その他の使い道では「真実」は「その当人しか知り得ないこと」とも定義できるが、「当人しか知り得ないこと」は、当然「当人から本音で聞き出す」ことでしかわからないわけだ。
すると真実を知りえる人間はごく一部で、たとえどこ新聞だろうと、どこテレビ局だろうと、「事実しか報道していない」ことになる。
誰かを仲介すれば、それはすでに「意図的な情報」であるということ。
この違いがどうにも現代人には理解しにくいらしい。

ちなみに、ジャーナリズムの意味だが、

日々生起する社会的なできごとや問題を、ある価値基準にもとづいて取捨選択し、適切に論評する編集作業をほどこして、ひろく一般に伝達する活動。
Microsoft(R) Encarta(R) 2006. (C) 1993-2005 Microsoft Corporation. All rights reserved.

とある。
(ある価値基準にもとづいて取捨選択ってクセモノですな)

最近では個人の日記サイトなどを通して、あたかも「真実」のように語られ、その情報を大会社のマスメディアなども信じる呆れよう。特にこの手のサイトで悪辣なのは、事実に基づいた客観的な事象に対して、主観を織り交ぜ、まったく「創作的な記事」に成り果てているところだ。
これはいわゆるジャーナリズムとは程遠い。
こういう手法で記事を書かれると、一見素人目ではわからない。
素人目ではわからないばかりか、ゴシップ雑誌のみならぬ数十万部という発行部数を放つお堅い雑誌すら食いつく。
もうめっちゃくちゃである。
この状態は、すでにジャーナリズムの価値観も概念も破壊されつくしたと言っても過言ではない。

それにしても、個人の日記を見るとひどいね。
だって、ある程度調べればわかることでも、大きなマンモス日記サイトの記事を上げて、「~~ということ ら し い」って書いてある。
「らしい」ってなんでしょうか?
調べればわかることなのに、自分で調べようとしない挙句、その日記が検索サイトでボロボロトップに出てくる。
迷惑この上ない。
つまり、真実でなくとも、その情報を目に付ける人が多くなれば、情報は勝手に独り歩きして、そのうち「らしい」が「である」となってくる。

ゴシップの域を出ない記事を、それこそジャーナリスティックだと信じ込む思考停止状態の読者。
そこまで日本国民が馬鹿に成り果てたのだと思いたくはないが、少しは冷静に情報を判断できはしないのだろうかと思うのである。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。

気が付いたら他人からとても褒められる娘ができまして、人生が大きく変わりました。
この小さな可能性と向き合うため頑張って生きております。

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