遅まきながらあけましておめでとうございます。
新年始まって初めてのブログ。
また新たな年になり、うまく眠れない日々が続いていました。
おみくじも今年を暗示し、あらゆる占いも言っていることが重なっております。
道ははっきりと示されているだけにもう5日も経ってしまったことにあたふたしてしまいます。
睡眠が深くなく、浅いようで起きていても強烈な眠気のようなだるさにずっと悩まされていたし、眠ってもすぐに目が覚めてしまうような状態でした。
今年は「まずは肩書きを作って仕事をしやすくする」という作家として最も大事な世間上のスタートラインに立つという目標を中心にしながら邁進するつもりですが、心の中でどうしてももんもんとするものがあり、あれやこれやと、振り切れぬ悩みの霧をまとっておりました。
そこで先ほど偶然にも、
http://blog.livedoor.jp/ftakahiro/
京都を遊ぶ社長のblog
2010年10月25日の「一点突破の重要性」という日記を読んで、「あっ!」とわかった。
以前受賞のデビューからずっと追っていた作家さんを見ていて、商業誌や新聞紙にもどんどん進出していて躍進しているのに、文章はどんどんのっぺりとした当たり障りのないものになっていっていた。
受賞時にあった刺々しいものがまったくなくなってきているのを感じて、心底がっかりしていた。
自分もあれやこれやと他人に気を使うあまり、迷って、自分が持っている長所にまで疑問を持ち出し、進むにも恐ろしく躊躇があった。
そこで上記の日記を読んで思った。
「満遍なく受けようとしたら自滅する」と。
結局自分が見ていた作家のように「別にその作家じゃなくても他の人も似たようなのができるじゃん」というところに落ち込んでしまっては存在意義を失う。
作家なんだもの、最初からおかしくてちょうどいいんだ。
自分の長所は何か、それをとことん伸ばして誰よりも尖ってやることが一番大事なんだ。
そうすることで、ようやく存在するだけの価値が生まれる。
今現在足りないと思っていて、身につかなくてやきもきしていることがたくさんあり、焦りもハンパない。
自分の理想としているレベルと、現在のレベルのギャップに、ひどい空回り感を隠しきれない。
見えているのに道のりが長すぎる。
あれもこれも重なってしまって身動きができないほど頭が硬直しているのがよくわかる。
そういう自分から脱却したいと意味もなく足掻いて集中力を欠いている。
萎縮するのではなく、どんどん尖らなければならない。
萎縮していったらもはや後は残されていない。
作家としての存在価値を失うだけだ。
その尖ったものを中心にしてあらゆるものを吸収していけばいい。
想像だけだといくらでも人間の妄想って肥大していくものなんですね。
自分はここまでできるとか、物理的、能力的、現実での限界をどんどん無視して肥大し、現実とのギャップがわからなくなる。
経験がないというのはこれだけ酷い状態を生み出す。
頭だけで考えるというのは、人間をダメにしやすい。
他人の限界もわからなくなるし「当然こうだろ」みたいな、頭ごなしの考えしかできなくなる。
そういうのは作家としてもう現実感がないし、文章にも成長が見られなくなる。
あらゆる行動というのは「選択肢を可能な限り広げる」ためにあるべきであって、退路を断つためにあるわけじゃない。
だからこそ、自分にしかできないことを探し、誰でもできるようなことはまず二の次にしないといけない。
まずはここからやろう。
「何を守りたいか」ではなく「何を育てたいか」が一番大事なのだ。
ということで、今年一年よろしくお願いします。
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