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あさかぜさんは見た

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07/27

Sun

2014

優しいという、なにか。

ショッピングモールのトイレに近い目立たないベンチに平日たまに座っている男がいる。ある日気がついて気にするようになったのだが、土日にはいない。平日だけだ。携帯をずっといじっていて、そして夕方ぐらいになると去る。色々予想はできるが、すべて邪推にしか過ぎないので止めておく。一つ言えることは、目が乾いていて優しくない。あらゆるものへの無力感か、それとも憎しみか。あの手の目をした人間にもう少しだけ否定するようなことを与えていくと、もう人を大事にしないだろう。モノみたく、復讐の手っ取り早い象徴を打ち砕くように、人を扱っていくだろう。いや、これもただの邪推だが。
先日、変な事があった。交差点をゆるゆると自転車で渡りきり、赤信号で待っていたのだが、赤信号で向こう側から渡ってきた男に突然すれ違い様に「キチガイ」と言われたり、人が片側を歩いていてその後ろを自転車の中年が走っていて、私は先にスピードを上げて片側を走りぬけたら、自転車の男に舌打ちされたり。
別に自分のことじゃなかったのかもしれない。だけれど、なんか変だなと思ったやつにはあまり関わり合いたくないのが人間だと思う。
人が人に対して優しくできるのはどこまでなのだろうと思う。人間性によっては限界というものだってある。自分だって例外ではなく変わっているから、ある日ポイと捨てられてしまうかもしれないし、ゆっくりと周囲の人は距離を取り出すかもしれない。
どうなったとしても、自分は自分でやるべきことをコツコツとやっていきながら、永遠に未完の芸術性ってやつを追い求めていくしかないのだけれど。

そういえば、先日三線を弾く人に出会った。その人は馬頭琴奏者も知っているとのことで、札幌にもそんな人間がいるんだなと地元の力を再発見したようで嬉しかった。
でもそれらはバラバラに存在していて、自分だってたまたまレストランのカウンターの横に座らなければ知りも出来ない人だった。
最近ちょこちょこと出会うミュージシャンの人だって自分が出向かなければ出会えなかった。
その人たちの力を結集して意表をついたバンドチームで音楽を奏でたいとか色々夢は膨らむけれど、まだまだ求心力が足りないし、人望も名声もない。
それにきっとプロの人たちだからさすがに無償でというわけにもいかないだろう。
例えば最近は名刺交換のようにFacebookでアカウントを教えあうことができる。人数は増えるのだけれど、知り合いなだけで友達と言うわけでも仲間と言うわけでもない。そこが勘違いしやすいところなのだけど、いつか一緒に素敵な事できないかなと願い続けているわけです。

どうしたら新しいことができるだろう。古臭くても今までなかったものを地域に根付かせたりできたら楽しい。
現代人は疑りあっているようで人を求めている。寂しさに耐えきれるほど人間は自分に都合よく生きられない。必ず弱さを包み隠し、弱さを包み隠すからこそ矛盾を抱えている。

自分はとても批判的だ。それがよくわかる。嫌なものは嫌だ。結構ハッキリしている。
もう少し寛容に我慢を自分に強いたほうがいいのだろうか。それとも自分に苦労が足りないから我慢ができないのか。ツイッターじゃ批判的な事ばかり書いていたりするから右肩下がりで人が離れていくし、先日も思いもよらない人から「私のこと?」と聞かれて何のことを言われているのかわからなかったりした。
自分が許せないのもあるのかもしれない。
自己分析したって今の自分に必要なのは膨大な知識と経験だ。
後はやり遂げる精神力と集中力。これは大事。

人は人に対してどこまでしたら「優しい」と言えるのだろう。
「赦す」っていうのは、相手の過ちを含めた全てを「赦せ」ばいいのだろうか。
自分にはわからない。今の自分にはとうてい理解できない。
ツイッターでの批判は自分への杭でもあるのだけれど、たまに忘れる。
忘れるってことはいいことなのかもしれないけれど、忘れる前にこなさなければいけない課題を放っておくと人生の中でまた同じ課題に直面する。
たまに憎しみや苛立ちや怒りを抱えている自分が嫌になってくる。
どうしようもできなくて酒に頼るのも嫌だ。
でもまあ、弱さがあって、それと上手く付き合っていくのが人生だ。
弱さを否定したり、肯定を超えて押し付けるようになったら、きっと今以上ダメなところに戻ってしまう。
自分が弱いから人にも優しくするというのは、ただの自己弁護のすり替えみたいで嫌だ。
だから、もう少し強くならないとと日々思うけれど、財布の中身は削れてスッカラカンだ。
まだそれで精神が廃れることはないけれど、でも、一番初めに書いたような人たちみたいになるのは自分の心では簡単な事だ。
長い間荒んでいた心はそんなに簡単に綺麗にはならない。

まあ、頑張るしかないのだけどね。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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