シヴィライゼーションというゲームがありまして、その5なのですが、このゲームの中にシミュレーションゲームながら珍しい勝利条件が二つあり、通常は戦争のゲームなので武力で勝つことが前提条件のゲームに「科学的勝利」と「文化的勝利」があります。
特に私が目が覚めたのが「文化的勝利」でして、これは「絵画」「小説」「音楽」の三つを主に集めて文化度を上げて他国への文化的影響力を高めていくということなのです。
つまりは「戦争」を扱っているシミュレーションゲームにおいて、この要素を入れてきたところで自分もハッキリと感じるものがありまして、例えば中国の方でフランスの方でロシアの方でアニメやゲームのコスプレをする方がおりまして、その方たちは確実に発信元の日本を恨まないわけであります。
ゲームの中には宗教的な影響力もあったりするのですが、ようは「武力に頼らない他国侵略」というのは、かなり昔から試みられていることでありまして、僕はゲームをやりながら学んだことではありますが、やはり注意深く周囲を見ると、よくゲームに「文化的勝利」として設定したなと、驚くばかりと同時に想像力の豊かさを見て取れるわけです。
日本では絵本はアニメは子供のもの等というバカげたことを言う人間がおりますが、その子供向けのものを考えているのは大の大人なのであります。
そういう子供への夢や希望を想像できない多くの人は子供を持っていなかったり、子供を持つことの想像力を持っていない大人だったりするのです。ないがしろにしていたりとかね。
そしてもっと言うと、理屈で未来を想像して身近にいる子供を相手にしていなかったりするわけであります。
こういうあからさまな環境に囲まれている夢のない大人が他者の創造性を阻害する最もたる要因となっており、意外にも臆病さを持ち合わせておきながらも他者をいたずらに刺激したりする大人であったりするわけなのですね。
世界の戦争は武力だけではないのだということをゲームで学んだ私ではありますが、シヴィライゼーション(Civilization)は文明という意味ではありますが、文化の積み重ねこそ文明であるということを本当のインテリはしっかりとゲームにして示しているわけです。
文化の多様性こそ豊かな文明を築く礎になり、そして文化の強さこそ平時には武力を凌駕する他国への影響力となるわけでなのですな。
なので、私は懸命に何かを創造している人間に対して馬鹿にするような内容を発信した人間は、金輪際相手にしないように致します。
私、売れてなくとも小説という文化を築いている身分なので。
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