「ライ麦畑の反逆児」を見てきた。
「カポーティ」ほどの衝撃はなかったにしろ「作家」というものを理解するにはよい映画だった。サリンジャーなんて読んでないのに見に行っちゃうあたり、どこか自分の代弁者たるものを探している。
やっぱり作家になるとか芸術やりだすとかいう人間は偏屈で欠陥がある。普通に生きられないから、そういうことをやりだすわけであって、普通に生きられて幸せを得られるなら、そもそも芸術なんてやりださないのだと思っている。
映画自体はさらっとしていて、作家の深淵に入っていくというわけではない。まだ上辺をなぞっているような物足りなさがあるにしろ、久しぶりに見たケビン・スペイシーが、とてもよい演技をしていたり、主人公のニコラス・ホルトも役どころが難しいだけに少し物足りない感じもしたけれど、作家の純真な魂がよく表れているようで好きだった。
ニコラス・ホルトに関しては「マッドマックス怒りのデスロード」をチェックするといいかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=nx--D6XBD0Uぶっ飛んでいる役が板についていた。素敵。
これからの役者さんだ。
ひとまず「カポーティ」以外に「小説家ってどういうもの?」なんて聞かれたら、これを見てもらおうかと思っている。
誰よりも違う場所にいて、誰よりも世界のことを感じているかもしれない、その存在のことを知ってもらうために。
https://www.rebelintherye-movie.com/[0回]
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