ワークショップ初日、緊張しながら酒を持っていくと事前のやり取りがあったため、誰だかわかったらしく、壤さん「はじめまして」。
僕も焦ってて言うのを忘れて「はじめまして」。
今回のワークショップは10人限定で、最初から自分だけが部外者だとわかっていた。
ワークショップが始まる。
端的に言うと7つの発声法があると言う。
その中でも重要なのが腹式呼吸など西洋の発声法を外声と呼ぶのに対し、日本古来の発声法は内声と言う。
日本語は全ての発音に母音が関わり、海外の言語のように母音が関わらない発音が多いということはない。
ゆえに外声を使うと母音が強調されすぎて、いわば母音が尖ってうるさく聞こえてくる。
特にオペラハウスなどの作りは石造りだったり客席も斜め上に作られているのに対して、日本の古典芸能、神事、能、歌舞伎、狂言等は舞台の下に聞き手がいるゆえに、発声法も違ってくる。
内声+丹田を組み合わせた発声法。
丹田は実際にはどこを使うかと言うと、腰の下あたりの筋肉を使うのだそうだ。
ちょうど排便の時に力む場所。
そこを使うのだと言う。
今までまったく意識もしなかった発声。
いわゆる原理原則ってやつだ。
さすがに我流で表現が頭打ちになっていた原因は、最もシンプルな原理原則に辿り着いていなかったからだと気づいた。
ましてや、身体感覚となるとすべてが新鮮で新しい。
初日は震えっぱなしだった。
とにかく食らいついていくしかない。
全力でやり終わった帰り、9人の中で、今時珍しい、随分と瞳のキラキラした子がいるなぁと眺めていたけれど、その子に声をかけられた。
「役者さんの方ですか?」
「あ、いえ、全然関係ないんですけどね?」
「え?」
となって、お店は閉まってしまうので結構な強い風に吹かれながら外で缶チューハイを飲みながら雑談。
聞けば養成所3年目で悩んでいるという。
進むべきか引くべきか。
色々と自分が知っていることを話したけど、そこから3日間はずっとホテルまでついてきてくれた。
自分から話しかけようかなと思っていたけれど向こうから話しかけてきてくれて、とってもよかった。
長い付き合いになればいいなと思った。
1つ縁が出来た。
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