よく、迷っている人や表現のヒントを探している人に僕のテンプレートの話がある。
認知バイアス(色眼鏡)の話なのだが「雑草」が一番どこにでもあるしわかりやすいため用いている。
養成所3年目の子とベンチに座って話している時、強風が吹いていて、東京の人には少々寒いだろうと北の錦記念館でもらった手拭いを「首に巻きなよ。風邪引くから」と渡す。
喉を使うんだから、明日から痛めちゃったら練習にならないものね。
「ねぇ、なんで雑草って雑草って思う?」
だいたい答えられない。
辞書的な意味を引き合いに出すこともある。
だからこう答える。
「その植物の名前を知らないからだよ。例えば植物学者なら目の前の普通の光景、どこにでもありそうな雑多な緑のものを一般人は気にしなくても、突然、いやぁーこんなところにこれが生えてる、なんて気が付いたりする。そしてその植物の名前も、どうやって育つのかも知っているから興味持てる。今目の前にあるビル。突然、これは凄い工法で建てられているねー難しいよーとか振られても、そうですね、これはなかなかできませんよー、なんて食いつくのは知ってないとできないでしょ? つまりね? 知ってないと見れないんだよ。知っていて、知識があって初めて見えてなかったものが見えてくるんだ。だから好奇心を持つことだよ。好奇心を失ったら才能はなくなる。才能とは好奇心を持ち続ける限りあるから、だから好奇心を持ち続けてね」
認知バイアスは強烈な呪いとして個人に圧し掛かかる。
それは誰しも逃れようがない。
認知バイアスの性質をどこかで頭で理解していないと新しい世界を自ら開拓することは難しい。
日常のルーティンの中に陥っていく。
それを変えるのが新しい体験であったり、特に読書がいいのだけれど、読書のことは言えなかったな。
そうしてホテルまで送ってもらって初日は終わった。
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