目標設定の仕方といいますか、大きく分けて2タイプの人がいる中で、通常世間では一方のほうが賞賛されます。
さて、その2タイプとは何かというと、
1、細かな目標設定をしてコツコツと地味に頑張る人。
2、いきなり途方もない目標設定をして夢を持って頑張る人。
それで2の場合は通常ほとんど消えていくため、というか日本ではそれほど世界的な夢を叶えた人物が少ないため、でかいことを言うと馬鹿にされ蔑まれるのがオチです。
1のタイプは一番客観的に、かつ視覚的によくわかるのですね。
だって目標がわかりやすくて実行可能だから他者にも伝わりやすいわけです。
人を集めやすいのは1の方で、2の側で人を集めるには相当腕に自信があり、かつ大きな夢を持続的に共有できる「親友」のような仲間が絶対必須です。
これは「箱庭」を先に設定するのか、「中の道具」から先に箱庭を設定するのかという、作り方の問題で非常に性格が出てきます。
どちらが正しいかどうかは一概には言えませんが、たいてい人は1の方を押し付けがちで、2を公言するには相当な勇気と精神力と図太さが必要になります。
だいたい歌とかは2のほうが多いですね。
大きな夢を持って頑張れば必ず叶うよ、とか言うんですね。
どれだけ周囲の圧力や自分の精神力の欠如に悩んでいくかって伝えずに。ある意味ちょっと卑怯です。
でもやればいいのです。夢があればどんどんやればいい。
苦労するのは本人で、その苦労こそが本当の宝になります。
その宝を見つけさせる前にけなす事は簡単ですよね。
しかし世間を上手く渡り歩くには2を秘して、1でコツコツやっているように見せるというのが賢いように思えます。
もしその中で「お前は本当は何をやりたい。最終目標があるのか」と誰かに問われたら、その人の目がどれほど真剣かを見抜いた上で本心を明かすのがよいかもしれません。
とにかく人の目は「型にはめる」というのが大好きです。
「第一印象を覆すのは非常に難しいので第一印象を大事にしろ」というのと同じですね。
でもそれだけで付き合う人っていうのは「親友」にはなれない。
大きな夢を実現させるためにはどうしてもたくさんの「親友」が必要になります。
秘密を共有できて、本心から打ち明けることができ、そしてよく協力し合える「親友」が必要なのです。
これは上辺だけの言葉のやり取りや付き合いだけではできっこない。
ぶつかり合ってよく話し合える。これを何度も繰り返さなければいけない。
革新的な夢をかなえようとする時、少なからず時代の反逆に合うかもしれません。
時代が選ぶ、という特性は強いにしろ、時代の流れを変えるには、新しい価値観が古い価値観に常に刺激を与えていかなければいけない。
上から言われて「はいそうですね」なんて若者が言っているようでは何も変わらない。
それは時代の硬化ですから、少し不幸な気がします。
ほとんどの場合夢が破れて荒野しか残らない。
そして人の思い出の中で「昔ここにはね、こういうものがあったんだ」と語られる。
夢とは本来そんな儚いものなのかもしれませんが、それでも大きな視点で「滅び行くものなのに人が努力して生きていく価値なんてあるのか」とは考えず、人の一生はいかなるものかという「等身大の感覚」を維持しながら突き進んでいかなければいけない。
私は大きな夢を語られるのが好きです。
ロマンっていう、本当に本当に子供っぽくてバカらしくて、誰も見向きもしないようなものを熱く語る人っていうのが好きなんです。
そのロマンティシズムが何億分の1の可能性を叶えるかもしれない。
もしくは何億分の1以外になるかもしれない。
夢とは人生一つ賭けて叶うか叶わないかの一世一代の賭けだと、私はそう思っていますが、「夢」というものが「きらびやかで優雅なもの」だと思っている人には、ちょっと遠い世界かな、と考えたりします。
夢を持っている人、諦めないっていうことは凄い力です。
頑張ってくださいね。
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