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あさかぜさんは見た

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01/15

Fri

2010

実はパケット定額ができない旧世代の携帯をずっと持っておりまして、昨日いよいよ新しい携帯に換えたわけです。
一度買い換えると普通に壊れるまで持っているほうで、大事に使っていたのですが、通話の音声が悪いと数名から指摘を受け、買い換える決心をしたわけであります。

色々と知識はあったものの、まるで自分が化石状態で、夜中に色々と携帯をいじっていたら興奮してきて眠れなくなりました。
テレビが見れただけでも少し興奮。
と言っても、見たい番組なんてほとんどないのですが。

今回はもっと長持ちしますようにと、頑丈そうなやつを仕入れました。
防水らしいです。

色々と見ていると、やっぱりPCブラウザで見るのと、ねっころがりながら見るのとでは、妙に雰囲気が違うというか、たとえば私が文章を書くにあたり、いつもはPCのキーボードでカタカタと打ち込むのですが、同じ文章でも寝る前に暗闇の中、携帯の小さなディスプレイから見える世界はとても孤独感があり、妙な切なさがあり、小さなぬくもりを求めるのに携帯のウェブサイトや文章というのは、あくまで読み手の「慰め」でなければならないような気がしてきて、小さな孤独や切なさゆえに、その暗闇の中の光は妙な陶酔感があるのかもしれないと感じたわけです。
寝る前に頭なんて働かせたくないし、これが行き帰りの電車の中やバスの中であろうと、それほど文章に神経を割く事はできない。
携帯で見る文章というのは、たとえ「小説」であっても、厳密には「小説」の形をとれないのだと、ちょっとした核心に至りました。

携帯の文章形態はあくまで「メッセージ形式」でなければならず、小説として進化できるとすれば「詩文形式」にとことん特化していくしかない。
漢文や和歌などは、現在の義務教育や一般の知識としては広く教養として身につけられているとは言いがたいので、ひとつの進化形態のヒントにはなるものの、ふさわしくはない。

よりコンパクトな情報プラットフォームとしての携帯の進化は望めるけれども、少々画面が小さく、最終的には「メッセンジャー」としての機能に特化していくのではないかと思った。
つまり、テレビでいきなり画面上部に出てくる緊急メッセージのようなものが、頻繁に携帯に集まり、もちろん詳細は見れるものの、携帯の端末を通してコンパクトPCや街の各所にあるより大きな情報端末画面で確認するなど、よりID性が高まり、情報もパーソナライズされることが加速されると今更ながら考えるわけです。
そこで出てくるのが情報の無料化と企業広告。
これは恐らく情報が階層化されて、より深く詳しい、または多くの人が必要としないようなものはランクごとに値段が変わってきて、浅い情報は広告付きで無料化される。
そんな即時性のある電子新聞が一般的になるかと思われます。
今、どんどん加速化しているけれどね。
広告もまた、記事や地域性によって完全に特化する「コンテンツマッチ型」に変化していくでしょう。
三丁目の新年近い町内会の行事の記事には近所の花屋と小料理屋の広告とかね。

しかし、まあ、情報コンテンツにおける、その先にある生産性を考えるに、情報を流すだけでは創造は行われない。
利益=創造に結びつく新しい、より技術や生活に密接した情報がこれからは求められるし、情報を元に新しい製品や産業が生まれてくるように、発信元は進化しなければいけない。
技術と生活している生の声がいかに結びつくのか。
独自の生産力を持つものが、いかに人間・生活の苦境を吸い上げ、幸福へと還元するのか。
完全に分類化され、整理された情報が利益として流動する。
そこがこれからの時代の一番のポイントになるかと思われます。
その上で新しい技術というのも創造していかなきゃいけない。

さて、それよりも私自身の問題なのですが、これからの時代における作家の役割とはなんなのかと、避けて考えることはできないのですが、ジャック・アタリ氏は日常の苦痛を忘れ去るためのヴァーチャル産業(映画なども含む)がこれからはもっと活発化していくだろうということを本に書いていた。
そんな気がするし、でももしそんなことになったら苦笑せざるをえないけれど、この考えは当たりそうな気がする。
結局は「フィクション」を与え続けるということになる。
それも、「前向きな現実へと向かわせるためのフィクション」ではなく、「ストレスの日常から解き放つために別空間へと誘うためのフィクション」、つまりは「完全なるファンタジー」に需要が…って今もそうだけど、これからなお活発になってくる。
ディズニーランドって今でも人気が衰えないものね。
楽しくないものは長続きしない。
だからといって、商業作家ならまだしも「小説家」が「人間を見つること」を忘れちゃいけない。
いや、もしかしたら自分に一番今欠落している視点は「ヴァーチャル空間で活力を得る人たちの心理」なのかも。

新しい携帯で何できるのかな。
前のと違って見れなかったサイトも見れるようになったし、しばらくは携帯四六時中いじってそう。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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