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あさかぜさんは見た

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09/26

Mon

2011

久しぶりに歌を歌った。
思いのほか喉が多少よく、3曲くらい歌ってもぎりぎり喉が持った。
というより、ちょっとしたハプニングでバーで飲んでいたお客さんに「一緒に歌いませんか」と誘われて歌ったわけだが、歌には想い出がたくさん詰まっている。

その日ではなかったが、「この曲知らないだろうな」と70前後くらいの人たちの集まりで曲をかけられ「思い出の曲なんですか?」と聞くと「我々の青春時代の曲」と言われた。
音楽には時代を彩るものや、想い出を彩るものがある。
昨日のお客さんだって「この曲ね、死んだ友達が歌ってた曲なの」と目頭を熱くさせていた。
歌を一緒に歌って、時間を共有する。
言葉と音楽を共有する。
珍しいことではないかもしれないが、今の私にとってはとてもうらやましいことだと思った。
というのは、小説は一人で感性を巡らせて色々と妄想して読んでいく。
どうしても一人の作業になってしまう。
例えばこれが読書の感想を言い合うにしろ「私こう思った」と言い合うには多少のずれが出てくる。
本当はこういうずれを楽しむべきなのだろうが、日本人はそういうのがとても苦手。
「同じ空気」を作ろうとし「空気にあわせようとする」のがマナーだと思っている。
当然小説は感性の統一、見解の一致を目的とするのではなく、多様な解釈と多様な感性を育てることを目的としているので、音楽を聴きながら漠然と感じている雰囲気を共有する歌とはだいぶ違う。
じゃあ音楽みたいに共有できるものは何なのか。
ずっと作者が共有できるものを読者に対して問い続け、橋をかけていく作業を小説だと思っていたが、もう少し考え直してみる必要があるかもしれない。

小説を懸命に書いている人というのは、やはり読んでくれた人の心の中に一石を投じたいという願いを込めて書いているものだと思っている。
そしてその思いは誰かと共有できることがあるのだろうか。
たとえば誰かと誰かをつなぎ合わせることができるだろうか。
逆もきっとあるかもしれないが、ひとつ、ヒットソングのように誰かと共有できる作品ができたら、また一歩大きく前進できるだろうと感じた。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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