朝のNHKで鈴木亮平さんが出ていた。
私は「変態仮面」に出ていた彼の尻を見て、かつての淀川長治さんが「ターミネーター」に出ていたアーノルド・シュワルツネガーの尻をやたらと褒めていたかのように「あんな美しい男の尻は見たことがない」と、あちらの気もないのに個人的に大絶賛していた。
興味深く番組を見ていると、やはりこの人も「因果」を持っているようで、そこにいるべくしているのだろうと強く感じた。
人と人との縁。そこから生まれる避けられぬものを背負っていき、出会うべくして出会っていく。
そんな彼の話しの中でとても興味深い内容があった。
事務所へ売り込みをかけていた時期の頃。
電話で飛び込み面接の予約を取ろうとするとだいたい流れるので、電話をかけ「下にいますので今行っていいですか?」と言うと「わかりました来てください」となる。
そして小さな点でも「(趣味でも何でも)履歴書に書き足しました(または、変更しました)」と顔を出し、覚えてもらうために数ヶ月ごとに定期的に置いて行くという作戦を取った。
皆知っていても実際にやる人は少ない。
という話していた。
この話とてもよくわかるし、何故なのか僕もよくわからないが、この手の労力を実際に払う人がほとんどいないのは周囲を見ていてもよくわかる。
いつまでも頭で考え「あーだこーだ」と時間を浪費し結局立ち止まっている人のなんと多いことか。まるで待っていたら自分を認めてくれる人が現れるかのような考え方までしている。
時間は僕も浪費しているし、そこは責められる立場じゃないけれど、何故行動できないのか。
たぶん僕の中にもあるし実際やってみて感じるのは、自分が抱える恐怖に打ち克つ一瞬の勇気が必要になる。やっちゃえば引けないのだから怖かろうが震えようがやるしかない。
絶望してやめちゃったら先がない。
僕の場合諦めて生きる屍になるくらいなら恐怖に震えながらでもやった方がましだと思ってる。
でも大きな差って、ほぼここにしか生まれてこない。
勇気を出して人と対話を繰り返しながら接点を探す。現実で行動していく。これは理屈じゃない。
やるか、やらないのか。
ただそれだけの問題。
ちなみに同期の脚本家にも教えたら、その方法で仕事を掴んだらしい。
脚本家は鈴木さんのことを言っていた。
「長く不遇で腐りそうな時期ではあったけど、そんなことはなかった」と。
労力が報われないと、人間腐りそうになる。実際腐っていく人も見てきた。自分を過大評価をして、そのギャップで腐る人も。色々。
鈴木さんには恩師がいて、その人から見られて「恥ずかしい仕事かそうじゃないか」といつも考えていると言っていた。
今僕も誰かというわけではないけれど、他人はとても強く意識している。昔とは違うのは自分がどう思われても、どうでもいい、ということ。その代わり相手によい作品を届けたい。
最初に夢や希望を抱いて行動していく。
でもそれだけじゃ足りなくなる。
やがて囲んでくれた沢山の人たちのことを想いながら仕事をしていく。
この手の人は諦めない力を秘めている。
難しくもなんともない。
とてもシンプルなことなのだ。
やり抜くのか、諦めるのか、常に相手にしているのは現実世界の問題なんだ。
ちょっと付け足すと、実際に体を動かすことの力は凄まじい。
間違っていることも白になることがある。
それぐらい力を持っている。
諦めないということは、不可能だと思われていることも可能にすることがある。
だから夢があるのなら希望を持っているのなら、今すぐ動くことだ。
そうでしか道は開けない。
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