スギナ(つくし)を放っておくと、根が地中にはびこり、他の植物が育ち辛くなると言う。
と言っても、一面中あるので完全に無くすことは不可能だろう。
10年以上も放置した庭。
少しでもと土を掘っては西洋タンポポやスギナを取っている。
ふと、匂いのする草があった。
ミントっぽい。
小さいが頑張って生き残っていたようだった。
フキもあった。
フキは放っておいてもどんどん育つから、そのうち食べようと思う。
はて、食べられるもの食べられないものの見分けがつかない。
何が花で何が雑草だかもわからない。
待てよ。
雑草。
雑草とは何だろう。
調べたらこうある。
ざっ‐そう〔‐サウ〕【雑草】 の意味
出典:デジタル大辞泉
1 自然に生えるいろいろな草。また、名も知らない雑多な草。
2 農耕地や庭などで、栽培目的の植物以外の草。
3 生命力・生活力が強いことのたとえ。「雑草のようなしたたかさ」
ということは、知識がないのだ。
目の前に生えている草の名前がわからない。
名前がわからないし勝手に生えてくるから「雑草」と言う。
必要になったら名前も覚えるだろうし、タンポポのようにわかりやすく有名なものだったら誰だってわかるだろう。
もし知識があれば目の前の光景も違って見えてくるだろう。
そして容赦なく引っこ抜いてやるやつと生かしておくやつに分けられるだろう。
しかし、野菜を植えようとしている手前、スギナは大敵だとは聞いたけれど「はて、野菜たちは元々どうやって生き残ってきたのだろう」という単純な疑問が浮かぶ。
植物を見ていると、人の世と会話しているかのような気分になる。
自分の好みのものを育てようとすると心の傲慢さのようなものが透けて見えてくる。
庭には名の知らぬものばかりがいる。
知ろうともしなければ勝手に生えてきたり、勝手に枯らされたりする。
植物の世界も面白いやり取りがあるようだ。
知識と観察は新しい世界を開く。
少しずつ自分の中の「雑草」を消していってやりたい。
そういう姿勢が、また人への姿勢となればいいと考えている。
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