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あさかぜさんは見た

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09/25

Fri

2009

つい、自分の感情から強く自分勝手なことを言い、責め立ててしまい、理不尽な傷を与えて友達をなくしました。

後に、メールで言われたことは「感性鋭く生きる」よりも「感情豊か」に生きたい、と書かれました。

正当性のある正論であろうと、人の気持ちを尊重しない言葉には、ココロは動かされないのだと。

まったくその通りでした。

その人のほうが、はるかに人のことを考えていた。
自分のほうが浅慮だった。
つまらない感情をただ押し付けただけだった。

芸術の根本にあるのは、「感情を豊かにさせる」ことにあって、「感性の鋭さを押し付ける」ことではない。
後者が主軸になってはいけないのだと、気がつかされました。

他人のことを鋭く指摘したからなんだというのだ。
動かせないのは、動かない人が悪いのではなくて、動かせない人が悪いのではないか。

未熟すぎることを痛感しました。

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09/24

Thu

2009

自分の作品を朗読してみましたが、
難しい。

味が出ない。
ぜんぜん臨場感がないな。

どうしたらいいんだろう。

リテイクしたいけれど、まずはどうぞ。
後でリテイクした音声をすりかえるかも。

http://39moon.seesaa.net/article/128740761.html

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09/18

Fri

2009

 その日は雨が降り続いていた。
 アスファルトを打ち付ける雨は、重みを帯びて、黒く染み付いていくようだった。
 少年は瞳を上げた。
 雨に濡れた体を気にすることはなかった。
 雨は止む気配がなく、さらに密度を増していた。
 雨の音が壁となり、他の音を遮断していた。
 ぽつりと取り残されたように少年は立っている。
 空は濃い鉛色をしたまま、色あせることはなかった。
 激しい雨が木の葉を打ち付けて、パラパラと鳴らし、アスファルトでは水玉が死に絶えていた。
 雨が花を打ちつけ、叩かれてうなだれるようにして、今にも地にひれ伏しそうだった。
 目も開けられないような雨の中、少年は空を見ようとしていた。
 コンクリートの建物を伝い、ガラス戸を伝い、雨は流れ込み濁流となっていきそうなほどだった。
 街はうねり、轟音を立てているようだった。
 少女が傘を持ち、足元はびしょ濡れで、少年に近づいた。
 傍に寄った少女は傘を少年にさしてあげて何かを言った。
 少年は少女の傘を振り払い、悲しそうにきつく顔を背けた。
 少女はびしょ濡れになり、しばらくうつむいていたが、傘を拾わずにびしょ濡れのまま少年から去っていった。
 少年は打ちひしがれたように、地に突っ伏して、拳をアスファルトに叩きつけた。
 拳が砕けそうなくらい、少年はアスファルトを殴り続けた。
 悔しそうに、恨んでいるかのように、憎んでいるかのように、怒っているかのように。
 激しい雨に少年が泣いているのかも、血を流しているのかもわからない。
 誰一人として、激しい雨の中で少年の気持ちに気を止めるものもいない。
 人が通りかかろうなら、自分の身を案じて、家に帰りたいと一心に思って足を運ばせている。
 ある大人が少年の傍へと寄っていった。
 大人は少年に何かを告げた。
 少年は苦痛にまみれた雄たけびのような叫びを張り上げて、両手でアスファルトを打ち、そのまま黙り込んだ。
 少年が立ち上がるまで大人はずっと傍に立っていた。
 大人は傘を少年に渡すことなく立ち去っていった。
 雨は止む気配がない。
 ますます水かさを増して、街は激流に飲み込まれようとしている。
 花も流され、少年は空を見上げた。
 雷鳴が轟いている。
 かろうじて近くの木に引っかかって残っていた少女の傘を少年は拾い、きちんとたたんだ。
 少年は雨の中を掻き分けるようにして歩き出した。
 少女が立ち去った方へと。

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09/18

Fri

2009

人間なんてフィルターはやっかいなもので、最初から「自分のしたいこと、起こって欲しいこと」を根底にもって、情報を操作している。
強欲に最初からまみれたものを「有益」だとか「損益」だとかいう。
違うな。情報を楽しんでいるかそうでないかでしかない。
あとは五感情報こそ真実。



よって情報や経済にゆれる人の心理も苦楽にある。
「売れない」?違う。「楽」を売ってないんだ。
鳥かごの中は虚飾まみれ。
真実なんてほとんどない。
思い込んでいるだけだ。
事実が集まり真実だと共通の認識をしている。
「楽」を取りたいから、真実だと思い込む。
詐欺師が消えない理由はこれだよ。



情報化社会と言うけれど、情報の膨大化によって個々人が分断されて、情報という共通概念で互いが繋がっているという錯覚をし、結局は精神同士の分裂が進んでいるのは、皮肉な反作用と言うしかないのかもしれない。



芸術家は職人でなければいけない。職人はたんたんと自分の技術を磨いていく。
理想とも言う。使命とも言う。衝動とも言う。
それらのどれとも似付かず、かつ近いものを背負って練磨する。
パフォーマンスと芸は次元が違う。
しかし、パフォーマンスのよいものが大衆には受ける。

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09/10

Thu

2009

イチロー クローズアップ現代

彼の話を聞くたびに、姿を見るたびにはっとする。

打てそうもないような球を打っている。

自分もそうあるべきなのだ。
当たりそうもないようなものを当てる技術を作る。

迷いを上回る練習をして、技術を作る。
恐怖に打ち勝って、自分を超える。

何がいいものかわからない。
どれを出せばいいのかもわからなくなる。

色々考えだけが積み重なって行動が遅くなる。
そういうのはやめにしないといけないんだ。

体を作ろう。
気持ちを作ろう。
それらを裏打ちする技術を作ろう。

人生を踊らなくちゃいけない。
踊れるように、感覚を研ぎ澄まさないといけない。

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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