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あさかぜさんは見た

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11/25

Mon

2024

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05/21

Thu

2009

 母が最近相撲中継にのめりこんでいる。
 色々と場所によって応援する力士が変わり、なぜ変えたのかと聞くと「強い人応援するの」と答えた。
「ダイエットしなきゃ」
 と、母は最近体重が増加してきたのが気になるようだ。
 前は相撲など見ていなかったが、急に親近感がわいたのだろうか。
 小腹がすいたと納豆を食べながら、今日の大一番を見ている。
 スポンサーの垂れ幕が横綱の立会いの前にずらりと土俵の周りを回る。
「あれ、いくらになるんだろうね?」
 俺が言うと、母は「さあ?」と答える。
 相撲を見終わると、ちょうど俺が出かける時間になった。

「ダイエットしなきゃ」
 マクドナルドのダブルクォーターパウンダー・チーズを大口を開けながら食べている真横の女に俺は絶句していた。
 パンから肉がはみ出すぎている。
 それが二枚もあって、さらにチーズが肉の上にそれぞれ挟まれている。
「ダイエットって、お前…」
 ガラス前にある席は歩道のまん前にある。
 よくもまあ、これだけ歩行者が絶え間なく歩く中心街のマクドナルドで 大口開けながらこのハンバーガーを食べられるなと、女の度胸に感心していた。
 ハンバーガーを口にしながら女は衝撃の告白をする。
「最近、ちょっと太ってきたんだよね」
 だったら食うなよ。
 見た目は痩せているが、乙女は細かな体重計の数値が気になるらしい。
「このクォーターパウンダーが」
 と、腹の肉を掴もうとすると、いきなり張り手で殴られた。
「だからデリカシーがないって言われるのよ!」
 本気で怒られてしまった。だが納得いかない。
「だからって何よ。俺がいつデリカシーがないと言われた?」
「今よ!」
 今。そうですね。今確かに言われました。でもこの鬱憤が積み重なっていくようなモヤモヤはなんだ。
 女はカップの中に入ったコーラをストローで吸い飲む。
 ズズズ、と中のコーラもなくなり、例のそびえ立つようなハンバーガーも完食だ。
 俺は、さっき母が納豆を食べているのを見て、ついついご飯を食べてしまっていたから、もう食べる気がしない。
「あれ食べないなんてもったいないよねー」
「いや、俺ダイエットしているからいいんだ」
 外を歩きながらしゃべるが意外そうな顔を女はした。
「うそお?だってダイエットしますって感じじゃないじゃん。バクバク食う時は食うし」
 とことんムカツク女だ。わたくしはたいそうごりっぷくでございますよ。どうして女って自分のこと棚に上げてズカズカ言えるんだ?まあ、男もか。

 家に帰り、チャット画面を開く。
 俺がインしたことを登録した友達が見つけ、声をかけてくる。
「こんばんは」
 俺も返信する。
「こんばんは」
 友達は返信してくる。
「最近、ダイエットしているんだ」
 俺は面倒くさそうに返信する。
「そうなんだ」
「なんか、面白い話ない?」
 そういえば、あったな。
「最近さ、母親が相撲中継にのめりこんでいるんだよね」

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05/21

Thu

2009

皮膚が削れている。
左手の小指の付け根あたりだ。
昨日おいしいラーメン屋に友達と一緒に行って来た。
分類不可能、とろとろのスープで卵の黄身のようだが、卵は一切入っていない。
味噌でもない、塩でもない、しょうゆなのだろうが、しょうゆと言い切るにはさらさらしていない、かつおの香りがあり黄身を食べているかのようなコクのあるスープ。
トッピングはチャーシューとメンマとみじん切りにされたたまねぎ。
メニューもそのラーメンとライスだけ。
他のものは一切ない。
店員は30代の夫婦二人だけ。
店員の女性は必ず笑顔でいる。
男性はスープやどんぶりをぐっと力を入れて睨みつけるように、ラーメンを作る。
男の腕はたくましく、血管が浮き出ていて、麺の湯きりをする際には、何か噛みしめるかのように、深ザルを落とす。
落とした時、麺の水を振り切る。
男は麺を一心に見つめ、重たいものでも振るい落とし、振るい落としたものの重みを全身で感じ取っているかのように、数度深ザルを振って落とす。
トッピングは二人で息があうかのように、かわるがわる餅をつくかのように手際よくやる。
ぐっと力の入った両手でどんぶりを支え、「お待ちどうさまでした」と出来上がったラーメンをカウンターに差し出す。
ほとんどの客がスープを半分以上飲む。
お腹に余裕のある人なら一滴もスープを残さない。
男の作ったラーメンを余さず、最後の一滴までレンゲで掬い取る。
帰り際、行きつけのバーに寄った。
3年勤めたバーテンが辞めるため、2,500円で飲み放題だった。
300円ほど足りなくて、「今度でいいですよ」とおまけしてもらった。
数杯飲んで帰るつもりだったが、深酒をしてしまった。
自転車で帰りながら、飲みなれていない酒も飲んだことから、おぼつかなくふらふらしながら、壁に手を擦った。
立ち止まった時、気持ちが悪くなり、街灯もない薄暗い街路樹の下に嘔吐した。
「こんな飲み方…」
(いつまで俺は子供なんだ)
死んだほうがいいとさえ思った。
なんのために家に帰るのかもわからない。
酩酊して、世界は回っていた。
ほんの少し残った理性だけで、自転車を走らせる。
転ばないように。
倒れこむようにして眠る。
朝起きて手を確認すれば、皮膚が削れていた。
左手の小指の付け根あたりだ。
吐き気がして、水を流し込むようにして飲む。
笑えてくる。
いつまでたっても、大人のなりそこないでしかない。
昨日冷え込んでいた天気も、今日は晴れ上がりさんさんと太陽が降りそそいであたたかかった。
削れた皮膚を太陽が照らし、抉れて赤くなった部分を染めていた。

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05/20

Wed

2009

魂が抜け落ちて、どこかがらんどうになったような、とことん足りないような、そんな虚無を感じながらでも生きていかなければいけない。

こんなロクデナシでも、最後まで生きたという例を作らないといけない。
お前ら、大丈夫だ。
ロクデナシになっても、最後までロクデナシでいれるやつは少ない。
長い時間がかかっても、思いが徐々に体と気持ちを作り変えていく。
数年?十年?
お前らが考えてもいないような年月はかかるかもしれない。
先を見れば長い。
今日に精一杯しがみつけばいい。

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05/18

Mon

2009

他人を幸せにすることで自分が幸せになる

http://www.asahi.com/business/topics/katsuma/TKY200905030090.html

asahi.comの勝間 和代さんのコラム。

疑問を差し挟んでいるコメントがあるけれど、私はこれがないと未来は絶望的だと考えている。
私は「幸福の定義は人それぞれある」とは考えてはいない。

もし、独善的な考えをして与えないものがいるのならば、すでにその人は不幸だと考えている。

稼いだものを使って与えるのは当然のことじゃないのか?
なぜならば、あなたの商売は、必ずあなた一人では成り立っていない。
使っているものをよく考えて欲しい。
その上で、お金がどのように流れているのかをよく考えて欲しい。
生活一つとっても、電気ガス水道食料衣服交通遊びなど、それらがあってあなたの生活が成り立っていて、あなたはそれらの必ずどれかを使って稼いでいる。

必ずどれかを使って稼いでいる。
お互い様の精神なんじゃないのか。

あなたはそこに感謝の一つもできないのなら、もうすでに「不幸」なんじゃないのか?
不幸も幸福も結果的には自分が招いていることが多い。

前に書いたかもしれないが、本当の「職業観」とは、自分の仕事を通じて他人を幸福にすることだと考えている。
「ああ、俺っていい仕事したな」と思えることは、幸福なんじゃないのか?
大好きな友達が自分の仕事を通じて幸せになってくれたとしたら、嬉しいだろ。
嬉しくないのだとしたら、とても寂しい人間だと思う。

人類愛だとか、友愛だとか、そんなものは必要ない。
自分が身近に接する親や友達や大事な仲間が、少しでも幸せになってくれればいいなと考えるのが、一番の幸福なんじゃないのか。

前の日記で、携帯小説を書くのを断ったと書いた。
よく考えてみれば、もし自分に高校生くらいの娘がいて、「お前たちからお金とって、この飯食わせているんだぞ」なんて言えないと思った。
それを考えるだけで、気まずくなる。
飯が喉を通らないだろ。
大人の事情は、大人だけで決着をつけるべきだ。

しかし、ドライにその年齢層を「市場」として考えて稼いだものが「勝ち」なのか。
今でも相当悩んでいる。
漫画は?中学生や高校生をターゲットにしているものが多い。
お金が現在手元にない時って、なんでもしたくなるものね。
職なし、金なし、経験なし、切羽詰ってきたらコンビニでも襲ってやろうかという人間の気持ちがわかるような気がした。
携帯小説の主力層である、女子高校生。
彼女らが食いつく内容「レイプ」「妊娠」「高望みの恋愛」「破局」「暴力」「堕胎」なんでもあり。
わざわざ書くべきなのか。
切羽詰ると高校生相手でもそんな内容で書いてもいいかなと思えてくる。
自分が不幸だと感じたら(意識していなくとも)、とたんに人は誰かを不幸にしたくなる。
お金を取られたら、稼いで、取った相手から搾り取って潰したくなる。
解雇されたら、上司になってそいつの首を「役立たず」と言って、罵りながら切りたくなる。
そういうものでしょう。
彼女らは幸福だから刺激として不幸を見たいのか、不幸だから不幸を代弁してくれるストーリーが欲しいのか。
本当の幸福の意味がわかっていないのだと思う。

自分が幸福になったら、やっぱり誰かを幸福にしたくなってたまらなくなるんじゃないのか?
そういうことを教えなきゃいけないのに、「売れない=食えない」。
ふざけんな。
冗談じゃねえよ。

他人を幸せにすることは自分の心持のことで、相手に強制することじゃない。
世の中のほとんどすべてのことは、「自分がどうするか」であって、「他人がどうあるべきか」ではない。
「どうあって欲しいか」は許されるべきだし、言うべきだとも思う。

自分がどうあって、何を作って幸せにしたいのか、私は常に考えている。

そして、お金は私のところに集まるべきだと常に考えている(え?)。
ブルータス、お前もか。

おあとがよろしいようではないようで。

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05/17

Sun

2009

「どのような人間が言ったにしろ、それが名言か名言でないかわからねえようなやつは、人生の指標そのものがねえやつだ」

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プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

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