器用貧乏の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典
きよう-びんぼう【器用貧乏】
なまじ器用であるために、あちこちに手を出し、どれも中途半端となって大成しないこと。また、器用なために他人から便利がられてこき使われ、自分ではいっこうに大成しないこと。
と、あるが、世の中には本当に器用な人がいる。
どれもこれもやることをこなしてしまう人だ。
皆そのような人に憧れる。僕も成れると思っていた。
だが成れない。
ひとまず今料理をやっているけれど出汁巻き巻けるようになったし、オムレツも後1年もすれば巻けるようになるだろう。宴会もやって作ったことのないものでも味が想像できるようになった。
だけど、他のことをやっていない。
文章だとか、声を出すとか。
勉強も疎かだ。
すると分かってくることがある。
生活費を稼ぐ反面疎かになってくることがある。
基礎的な練習だ。
脳も筋肉と同じように捉えれば、僕の中ではハッキリ色々言える。
つまりは筋肉と同じように「使わなければ衰える」ということだ。
年を取って筋肉痛が数日遅れで来るという理由もハッキリわかった。
自分が筋肉使っていけばわかることだ。
答えは「使ってないから」だ。
例えば筋肉は瞬発力と持久力の筋肉が違うし、各部位によって筋肉を独立させて考えないと、どこが使えていて使えていないのか知らない人にはわからない。
だから急に筋トレして、まったくできなかったりすることは多々ある。
その筋肉は何年も使っていなくて、何年も使っていないからこそ赤子のように非力に成り果てているという理由で、筋肉痛が2日後に出たりするのだ。
でも、不思議と「筋肉って瞬発力と持久力違うから短距離走の選手が長距離勝てなかったり、逆もあるんですよ」と言うと「そんなの知ってる」とだいたい言う。
言うけれど、運動している時自分がどの筋肉を使っているのか知らない人が多い。
現象として見ていても、いざ自分がどのように動けがいいのかは結構理解していない。
というのが、ほとんどの人の現象なのではないだろうか。
何にも言い換えられるけれど、成功している人は見ている。
でも自分がどのように動けばいいのかはわからない。
人に説明されると「わかってる」って言うけれど間違った力の使い方をしている。
だから辿り着けない。
例えば文章。
話さないと人と話す時に言葉に詰まる。
文章書いていないと特殊な言い回しができない。
詩を書かなければ自然の中に巡っている力を掴み取れない。
外郎売を声に出さなければ滑舌が悪くなる。
筋肉と使わなければ瞬く間に衰えてくる。
しかも筋肉なんて部位ごとに分かれているから、部位のことが理解できていれば尚更ここはまずいという意識が出る。
脳も筋肉。
使わないものは衰える。
だから存分に時間を使い訓練勉強しないと、その領域においては衰えていく。
だから器用貧乏になる。
何かを成し遂げたいならば一点集中すべきだし、他の沢山の誘惑はあるだろうけど、そこを抜けて余裕が出てきたら浮気をしてもいい。
もしくは資金的に余裕があり、存分に自分の時間を確保できるのならば生活費に取られる時間はほぼ削減され、能力を伸ばすためだけに時間を使えるだろう。
だから自分の時間はある程度どれだけ確保できるのかの時間スケジュールは絶対必須になる。
例えば8時間労働で20日勤務だとしよう。
1か月を30日と仮定する。
1か月の時間は720時間。
労働時間は160時間
通勤時間は片道30分と考えて往復20時間。
睡眠時間を削ると人生ろくなことが起きない。無理せず8時間と考えよう。240時間。
お風呂に入ったり歯を磨いたり選択干し物排泄等、最低限清潔感を保つための時間は女の人ならもっとかかるだろうけれど1日1時間と考えて、20時間。
ご飯を食べる時間。自炊していれば1時間は欲しい(外食もかなり時間を使っているからこれ以上かかる)。食器を洗う片づける時間も含めてだ。30時間。
生活を支える物品等買い物に行く必要がある。この時間を1週間まとめ買いしたとしても4回ほど1時間は普通にかかる。4時間。
ここまで計算して1日当たり約8時間の余裕しかない。
当然この通り行くはずもないから、8時間以下の余裕しかない。
この残された時間をどこに振り分けて筋力を衰えさせないかってのが人生の力の使い方において重要なことになってくるってわけ。
人間この通りに行くはずもないっていうのは、例えば職場のストレスやら人間関係の鬱憤やらってのがあったり、人間関係の付き合いやら何やらがあったりして、わりと理論計算上の時間は確保できていないし、まずできない。
となると「器用に振る舞う」ってわけにはいかなくなる。
集中力も拡散されるし、普通の人ならば、この時間配分どうすればいいのさってのを本当に本当によく考えないと実際1日あたり3時間4時間しかないのだから、え?何故って?携帯等を使って友達やらとコミュニケーションする時間や動画を見る時間に結構な時間1日使ってるでしょう? だからこそ、残りの4・5時間を何に使うのかで大きく人生は変わってくるし、当然器用貧乏になるし、存分に時間を配分できないのだから手を広げるごとに衰えるものの方が多くなるのですよ。
と、言う話。
もし人に使われるばかりなのならば、自分で自分を使えるように時間の使い方を訓練しなければいけないね。
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