忍者ブログ

あさかぜさんは見た

リクエスト何かあれば「comment」に書いてください。「note」「Paboo」で小説作品読めます。

11/26

Tue

2024

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

07/03

Tue

2007

自由を犠牲にしてお金を稼ぐか、お金を犠牲にして自由を楽しむか、人は欲張りなもので、どちらも欲しいものである。
最近三度ほど出入りした飲み屋は随分とお金にシビアなのだが(頼んでもいないものを出したり、従業員をこき使ったりする)、50年もやっているという。
なるほど、それだけ長くやるには、いやらしくない範囲であこぎなことをしなければいけないのだろう。
あまりぐちぐち言うとお店にも悪いのでこれ以上は言わない。
基本的には表面上はよい店なのだが、従業員に対する態度が露骨なのでどうも嫌な感じがするときがある。
帰りにラーメンの屋台に寄った。深夜にしか出ていない屋台なのだが、ちょろっと寄って塩ラーメンを頼んだ。
男の店主なのだが、テレビ画面を見ると矢沢永吉のライブをやっていた。きっと、永ちゃんが好きなのだろうと思って、あまりべらべら話さなかった。
女性は結構相手の反応を見たり、べらべら話しながら相手のことを試していたりするが、男同士なんて口数が少ない。
最後にどんなことを聞いてみようか迷った。
聞き上手は話し上手。
でも、聞くことは苦手だ。
ただ、塩ラーメンを食べて帰り際に「この生きかた好きですか?」と聞いた。
「好きじゃなきゃこうしてませんよ」と親父は言った。
「永ちゃん好きならそういう風に答えると思っていました」と言って、握手するとニコニコしていた。
屋台の社内にはアイドルの写真はあったものの、矢沢永吉に質問を絞ったのは、ラーメン屋台としての生きかたと矢沢永吉の出す自由奔放で自分を強く主張する格好のよさがダブって見えたからだった。
ある意味、自分の着眼点を試したとも言っていい。
お金と自由は両立できないかもしれない。「儲かってます?」「ぜんぜんですね」そんなやりとりをしながら、お金よりももっと得ているものを感じ取る。
自分は、自分の愛しているもののために自分の生活すらも犠牲にするような生き方が好きだが、それは人それぞれだ。
でも、露骨だが、数字にこだわりすぎるとろくなことが言えないのは確かだ。
どちらが正しいとはいえない。だが、どちらかに行くことで、何かを犠牲にしなければならないのは確かだ。
さて、あなたは何を犠牲にしてその生活を獲得しているのか、考えたことはあるかい?

拍手[0回]

PR

06/20

Wed

2007

メモ書き

芸術が芸術とたり得るには、強烈なイデオロギーが必要になる。つまり、概念や思想の体系が盛り込まれて、かつ、一遍の普遍的真実となりえるとなりえるものが芸術という形を借りているに過ぎない。
簡単に言えば、考えもなしにやみくもに書いて芸術はできないということ。
時々気になるのは、彼が何を思って、何を考えて、どうして死んだか・・・死んだのだろうか、殺されたのだろうか、どちらと判断するか、どちらにせよ、自らの作り出した「魔性」に死んだのか、もしくは誰も見抜いていなかった「未来」を見て、死んでいったのか、いつかどこかでユキオミシマのことは書かなければいけないと思うのは、あながち空想的な好奇心ではあるまいと思うのです。

拍手[0回]

05/18

Fri

2007

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E6%80%A5%E8%A5%B2%E9%83%A8%E9%9A%8A
wikiを見てきたけれど、対テロ組織特殊部隊か。
狙撃用ライフルや機関銃、閃光弾まで装備している模様。

たかだが拳銃一丁持った犯人一人に28時間もかけるとは、本当のテロに対処できる能力は低いのでは?
日本でテロを起こすなら、集中させて作戦を行うのではなくて、小規模の事件を分散させて各地で同時に行い、主要目的の場所に武力を集中させればいいわけでしょ?
そうすれば現在のちまちました処理能力じゃ対処できないのでは?
簡単に陽動作戦に引っかかりそう。
一人警官殺せばこれだけ突入に躊躇するわけですよね。
その躊躇の時間がこれから先、百人二百人の犠牲を生むかもしれないのにね。

あ、まだこういうこと日記に書いても私捕まらないですよね?(笑)

それにしても細菌兵器にはどのように対処するのかな?

さすがに日本の特殊部隊はアメリカのと同じようにテキパキとは行動できないみたい。

今回の事件、私と同じように妙な憤りを持つ人も多いのでは?
ひとつの命と引き換えに多くの教訓が出た事件だったけれど、どう変わっていくのやら。

拍手[0回]

05/12

Sat

2007



小説「冷血」誕生にまつわる話なのだけれど、どうにもコメントしづらい。
作家と言う存在は、常に二面性(または多面性)を保ちながら、そこに内的な葛藤を見出し矛盾と戦いながら、対象に向かっていくものだと思う。
特に「冷血」はノンフィクションという性質を保っている限り、これはぬぐいされない大きな問題として自己にのしかかる。

常に、二人の自分がいる。
一人は自分を含めたあらゆる状況を冷静に分析している自分。
もう一人は自分が感じたありのままの感情を受け取っている自分。
後者はインスピレーションとして働いていて、前者は文章構築の際に役に立っている。
この二人の自分が奇妙な矛盾を生み出す。
直感的に物事を感じて動いている自分を冷静に分析していると、自分が計算高く動いていて、己の利益になることだけをしたいのではないかとか、他人のことなんてこれっぽっちも考えていないのではないかという冷静な判断や自己否定が、前者の自分が後者の自分へと囁きかける。
カポーティともなれば、「この小説を書けば、自分の成功は間違いない。この小説は必ず物議をかもし出す」という未来への打算的な考えも含めて行動している。
直感的に物事を感じている自分は、それを批判したり、そういうあさましい自分に傷ついたり、欲望と直情と計算と希望のあらゆる葛藤を含めながら、内的破壊も含めながら直情的に、かつ合理的に行動している。
その直情的に行動する自分を打算的にまとめたり分析したりしているの自分が、時として己に対して反乱を起こす。直情的な自分も打算的な自分へと反乱を起こす。
この両極端な二面的自己破壊行動がすべてのインスピレーションの源泉ともなりえたのだろうけれど、長い年月が完全に作家としての命をも奪ったことは間違いないと思う。
なぜ、カポーティが酒に溺れ、麻薬に溺れ、最後は死んでしまったのか、どことなく、わかりそうな気がして、妙な親近感を覚える。
映画の中で結構電話して色々なことを親しい人に直情的に話すのだけど、あれ結構文章書く前に重要な作業というか、話しながら自分の中のごちゃごちゃしたものを整理するので、私もよくやります。

観察眼が鋭すぎると、自他の微妙な感情もよくわかるようになってくる。自分がどのような気持ちで対象に接し、そして対象はどのように受け取るのかもある程度見通せるようになる。そして受け取った対象が今度はどのような行動へとうつっていくのかも、ある程度計算している。
その「見通し」の中に、あたかも「人を自分のために利用している」ような錯覚を受ける。ノンフィクションを描こうとする時、必ず自分の中で起こる「自己否定」と向き合わなければならない。これは「ジャーナリズム」とはまったく違って、自己の闇とも向き合わなければならない作業だ。だから優れたノンフィクションの文体は緻密かつ、適度に乾いている。自分をすり抜けて対象を宿すからだ。
計算しているならば感情を制御できるだろうという疑問が差し挟まれそうだが、もし本当の作家ならば、自分の「衝動」すらも絶対に否定しない。「衝動」を前面に出している時は、理論的であるよりも、もっと野生的だ。自分を含めたすべての対象が、テーマとなりうる何かを含んでいるから、己の感情すらも利用する。当然人とも衝突しながら、他者に強烈な否定を加えられながら、己の中の冷静な判断は研ぎ澄まされていく。

優れた作家はどうして死ななければならないのか。
優れた才能はどうして同時にそれ以上の苦悩を背負うのか。
それは美しいも汚らわしいも含め、その他者が己と何一つ変わらない「人間」であるということを、そして誰よりも醜い感情を、研ぎ澄まされた闇を背負うからではないだろうか、と、私は、思う。

拍手[0回]

05/04

Fri

2007

父親たちの星条旗 硫黄島からの手紙




「なぜ始まったのか」という理由はどこにでもある。でも終わってみれば、「なんのための戦いだったのか」という疑問がふと浮かぶ。日本でもこんな懐の深い映画を作る人がいないのだろうかと思ったけれど、映画としてとても面白かったです。

「父親たちの星条旗」は、硫黄島での戦闘よりも星条旗にまつわる人間ドラマと言ったほうがよく、戦闘シーンは「硫黄島からの手紙」のほうが断然多いです。両者に共通している人物像は「国の事情に巻き込まれた人たちの心理模様」です。

「トラトラトラ!」も一緒に載せたのは、70年代の古い映画なのですが、真珠湾攻撃直前直後までの様子が公平な視点で描かれています。「パールハーバー」のような、いかにもハリウッド的、タイタニック路線でいこうや、みたいなスポンサーの興業的な意図がミエミエのいやらしい映画とはまったく違います。

例えば、ちょうどよく今憲法9条のことで何かと話題になっている。私自身は軍隊を持っている矛盾を解消するために憲法の条文をあわせるべきだとは思うけれど、私自身は米軍への日本国外での補給活動を含める軍事行動は排除すべきだと思う。「自衛」という観念でどこまで軍事行動を認めるかは大きな論点にはなるだろうけれどね。ミサイルも核も細菌もある時代で「自衛」の範囲はとことん、ほとんど地球全土に及ぶほど広がる。

しかし国外での外国部隊への補給活動においてはよく考えたほうがいいと思う。補給こそ戦争の要であって、補給なくして戦争はできない。つまり、補給こそ戦争行為そのものだからだ。それをもう少し認識したほうがいいとは思っている。「日本は戦争をしない」という思想を貫くのなら、その思想に根ざした動きを徹底させるべきだと思う。

日本は戦争に負けた。負けて、ここまで来た。我々は何を失って何を得たのだろう。そんなことを考える人間は若い人の中ではほとんど見たことがない。太平洋戦争・大東亜戦争で戦った日本人たちは、何のために死んだのだろう。何のために殺したのだろう。国を守るため?歴史を守るため?民族としての誇りと名誉を守るため?

たった一日でも平和を伸ばすために、どれだけの人が犠牲になって死んでいったのか。どんな思いがあったのか。硫黄島のほうではよくそれが出ていると思う。

ナショナリズムという言葉がある。政治学を見れば小難しいことが書いてあって、結局わかったようなわからないような感じで終わる。

私はナショナリズムというのは、土地を愛する気持ちだと思う。友を愛する気持ちだと思う。大事な人を心から思いやる気持ちだと思う。それらは、人間同士の人情的な付き合いから当然うまれてくるものだと思う。そういうものが、国を愛する気持ちになるのだと思う。

本当に美しい国ってなんだろう。彼らの死に値するだけの国ができあがっているだろうか。アメリカ人や日本人たちが流した血に値するだけのものが出来上がっているだろうか。

私は国が真に滅びるときは、国民が誇りを忘れ去った時だと思う。「こんな国なんてどうでもいいや」とかいう気持ちが蔓延した時にはきっとガタガタになる。

ナショナリズムを小難しく展開しなくてもいい。ただ、「自分たちは何者であるか」という認識を持っていなければ、名前も名乗れない人間に等しい。

日本人が日本人であるための定義なんて都会に行けばぶっ飛んじゃう。日本。日本ってなんだ。高層ビルやネオンきらめく繁華街や経済事情に振り回される人たち。きっと彼らにとってはどうでもいいことなのかもしれない。そしてそこに育つ子供たちはどこか打算的に物事を考える癖がついている。かく言う私もそう。とことん打算的な思考がついてずる賢く動くようになった。

日本人は何を守って戦ったのだろう。長い年月がたつと、とことんわからなくなりそうで、今でもモヤモヤとした気持ちが残っている。

ぜひ、片方だけではなく両方見てください。

いずれ、日本人監督の中にもアメリカに恩を返せるような懐の深い監督さんが育っていくことを心から願っています。

拍手[0回]

フリーエリア

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

バーコード

プロフィール

HN:
あさかぜ(光野朝風)
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/06/25
自己紹介:
ひかりのあさかぜ(光野朝風)と読みますが光野(こうや)とか朝風(=はやぶさ)でもよろしゅうございます。
めんどくさがりやの自称作家。落ち着きなく感情的でガラスのハートを持っておるところでございます。大変遺憾でございます。

ブログは感情のメモ帳としても使っております。よく加筆修正します。自分でも困るほどの「皮肉屋」で「天邪鬼」。つまり「曲者」です。

2011年より声劇ギルド「ZeroKelvin」主催しております。
声でのドラマを通して様々な表現方法を模索しています。
生放送などもニコニコ動画でしておりますので、ご興味のある方はぜひこちらへ。
http://com.nicovideo.jp/community/co2011708

自己プロファイリング:
かに座の性質を大きく受け継いでいるせいか基本は「防御型」人間。自己犠牲型。他人の役に立つことに最も生きがいを覚える。進む時は必ず後退時条件、及び補給線を確保する。ゆえに博打を打つことはまずない。占星術では2つの星の影響を強く受けている。芸術、特に文筆系分野に関する影響が強い。冗談か本気かわからない発言多し。気弱ゆえに大言壮語多し。不安の裏返し。広言して自らを追い詰めてやるタイプ。

最新コメント

(07/27)
(02/23)
(03/05)
(03/02)
(01/24)
(07/29)
(01/21)
(08/16)
(04/28)
(04/20)

ブログ内検索

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

忍者アド

Copyright © あさかぜさんは見た : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]